第二幕

最近、聞いた話では今回の当陣営のウグイス嬢の評判がすこぶるいい。このへんは判断が分かれるところで土地勘の薄いプロのウグイスよりも地元の顔役のおばちゃんや支援者の御令嬢のほうが票に繋がるなどと囁かれたりもするけれど...。
候補者の氏名を必死に連呼して売り込もうとする姿勢は分からなくもないが、声はデカければいいってもんじゃない。過ぎたるは及ばざるが如しでがなり立てられたら逆効果。耳触りのいい声は候補者の印象に繋がる。そんな耳触りのいい声とともに大事なのが...記憶に残るフレーズ。
まいど登場の指南役Kさんがマイクを持てば候補者顔負けの話しっぷり。十分に代役をこなして下さるのだが、今回はNHK朝の連ドラ「まれ」に絡めてのフレーズが記憶に残る。「まれ」のモットーは地道にコツコツ。山崎なおふみも地道にコツコツと。
そう、地道にコツコツといえば地元の御用聞き。ドブ板なども全く厭わず何でもござれだが、つい最近も縁石のガタ付きの補修依頼が寄せられた。健常者は気にならずとも足が不自由な人にとっては大きな障害。転んで怪我でもすれば...。早速に現場を確認した上で道路公園センターに直行。行政側の迅速な対応にて補修を終えた。
以前であれば電話一本、現場に担当者を呼びつけて力を誇示するなんてのもあったらしいけど、そりゃ時代錯誤ってもんで。こちとら役所の監督役だから相手に媚びる必要は全くないけれども嫌われるのは損だよナ。
さて、万歳三唱からちょうど一週間。そんな休日は朝から予定がびっしり。と同時に統一地方選の第二幕。政令市以外の一般市と都内特別区で市区長と議会議員の選挙がスタート。午後から地元の支援者Yさんの要請で県内中堅市の現職のセンセイの応援というか陣中見舞に伺うことになった。
相手は当選回数二桁に迫らんとする大ベテランのセンセイ。「選ばれる」ってことは何かしらの魅力がある訳で、尚且つ、それだけの経験を重ねれば酸いも甘いも嚙み分けるだけに「老獪さ」も含めて教わることも少なくない。ちょうどそちらに親戚の伯母がいるもんだから予め住所等を送付しておいたのだが、センセイ自らが直接訪問いただいたらしく...。
「御子息さん夫婦も御近所にお住まいのようで」と奥様まで御存知の様子。内助の功も然ることながらそこまで期数を重ねても決して手を抜かぬそのセンセイの行動力には驚かされる。過去に落選経験があって苦労された分、やっぱり地道にコツコツなんだナ。