ロマンスカー

顧問を務める団体の一泊研修にて箱根を訪ねた。当初は躊躇していたんだけれども午後の仕事を早めに切り上げて、逃げるようにロマンスカーに乗り込んだ。仕事を忘れて車窓からぼ~っと外を眺めていたら...寝ちゃった。懇親会のみで夜には戻ってきたんだけど箱根って意外と近いんだナ。片道の乗車券1千円に特急券6百円で往復2時間ちょっとなんだから役所と変わんないぢゃないか。
さて、別な研修会にて警察官から区内の犯罪動向を伺った。痴漢や強姦等々、女性を狙った悪質な犯行が目立つとのこと。襲われた際にスマホをいじっているケースが実に9割以上。スマホの明るい画面に夢中でハッと暗闇に目を転じた時に慣れない隙が狙われやすいとか...。そうそう、後ろは気を付けないと。
待望の一冊「俺の後ろに立つな」(さいとう・たかを著)を読んだ。小学館「ビックコミック」に連載されている同漫画の連載開始は68年からってことはまもなく半世紀。誰かのブログとは大違いだナ。ゴルゴ13の由来こそ存じ上げていたものの、さすがにデューク東郷のそれまでは知らずに...目から鱗。本人の自叙伝らしくこれまでの人生や経験などが綴られているんだけど数々の挫折を克服してきたことが窺い知れる。
ある漫画雑誌の投稿コーナーに投稿した際に手塚治虫先生に悪い見本としてアイデアも絵のタッチも子供らしくないと酷評されたことが今に繋がっているとか。確かに子供ウケしないかも...。本人自らが趣味「仕事」というように漫画へのこだわりと執着はさすが。視聴率を稼ぐ為に連続ドラマなどでも「あぁ~次が見たい」と思わせる工夫などが見られるが、ゴルゴも当初からそのへんのコマの研究されてきたとあって、確かにそのへんは思い当たるフシがない訳ではない。
著書には同氏による映画の評論も含まれていて中に「スティング」が登場。米国ニューシネマの代表「明日に向かって撃て」のジョージ・ロイ・ヒル監督にポール・ニューマン、ロバート・レッドフォードらが主演。ギャングの親分に師匠を殺害された若い詐欺師がベテランの助けを借りて復讐を挑むストーリー。
エンディングはその主人公二人が拳銃で撃たれて倒れてしまうんだけど...。大どんでん返しにて観客自体がペテンにかけられてしまうというオチなんだけど私も好きな映画の一つ。それこそ映画通には酷評されてしまうかもしれないが、ラーメンの好みのようなもんで人それぞれ。ゴルゴの作者と好みが合うとは私も中々(笑)。
そうそう、米国映画といえばこれを抜きには語れない。既に三十年以上も世界中のファンを魅了し続けてきたスター・ウォーズ。剣を振り回すシーンは日本のチャンバラ時代劇を連想させるが、それもわが国が生んだ映画界の巨匠、世界の黒澤監督の影響か。ライトセーバーっていうんだけれどもに年甲斐もなく四十過ぎのオッサンがハマるんだから。