河童寺

「苧麻」と書いて「からむし」と読む。「麻」が含まれるだけに何となく繊維を思い浮かべてしまうが、区名の由来とされる「からむし」を題目とする麻生区文化協会の機関誌が届いた。
冒頭には柿生の常安寺が特集されていて、「河童の詫び証文」伝説が紹介されている。その言い伝えは諸説あって、馬を川に引きずり込もうとした河童が和尚に咎められて記したとされる説や雨乞いの際に和尚から御経を取得した河童が御礼に記したとされるものまで様々。モノは現存しないそうだが、今は亡きOセンセイの解説位は聞いておけば良かったナ。
そう、河童にしてもなまはげにしても「いい子にしていないと妖怪が...」の畏怖の念を抱かせる水木しげる先生の世界は大事。火山の噴火に相次ぐ地震と昨今の天変地異は何かの予兆ではないかと気がかりなんだけど、スマホの緊急地震速報が「いつも」鳴らない。隣のスマホが鳴っているのに...。やはり五感を磨いてこそ。そんな文明の利器に頼らぬ姿勢はこの御仁も同じ。
朝から厚手の長袖シャツに軍手姿で草刈り機を回すおらがセンセイ。どこぞの会合で近況を聞かれた当人が、「日々是草刈也」と回答したら相手から趣味三昧の日々を称賛されたとか。草刈はゴルフの隠語、「そんなに行く訳なかろう」と本人。でも、相手にそう思わせてしまうんだからやっぱり...。閑話休題。
さて、外では「慣例こそ弊害、やはり多数決で...」なんて啖呵を切っておきながら部屋に戻れば「人事は慣例に則った序列で...」なんて発言している自分が居て。そういうのを巷では二枚舌っていうらしいんだけど、私こそ改革者ならぬ一番の守旧派かも...。だって、同部屋の軋轢は生まないに限る。そもそもに多数決なんて亀裂が入るもとだからね。本来であれば団長は概ね四期目あたりで副団長は二期目あたりが妥当なんだけど、今の団長を推薦した以上は「アンタがやれ」って回ってきた役職。まぁ自ら選んだ道だから仕方ないんだけど。
依然として続く総会シーズン。都合上、全員を呼べぬ団体からは会派の代表宛に案内が届く。おいしい団体以外は副団長に...なんてことは無い(はず)だが、団長の名代として遣わされることが少なくない。それはそれで結構なんだけど市内団体の総会となると開催地はおよそ川崎区が9割以上。往復2時間は箱根と大差なく、区内の移動途中に...なんて訳にはいかんからそれだけで半日仕事。
NPO法人川崎市地域腎臓病連絡協議会、いわゆる川腎協の総会に名代として出席した際に司会が合いの手を入れてくれた。来賓の挨拶後に「諸センセイ方は多忙にて退席されますので拍手で見送りを...」。特に立て込んでいた訳ではないんだけど。折角出てきた以上はそのまま帰るなんてのはもったいない。とぼとぼ歩いていると「おい、どこへ行くんだよ」との声がして振り向けば車の窓を開けたHセンセイ。一本向こうの路地だったらヤバかったナ。そう、役所の裏は...。