ドレミル?

「シルバー人材センターに登録したものの、全く音沙汰がない。実はもう何年か経過していて...」と相談があった。関係者から事情を聞くに業種によりかなりの差異があるそうで、中でも庭木の剪定などは依頼が多いとか。確かに手頃な価格なだけにこの位の庭ならば...との需要はありそうだ。が、立派な御庭ともなればそうはいかぬ。御先祖様が戻って来る前に庭木の手入れは欠かせない。炎天下の中、黙々と作業を続ける植木職人に申し訳なく、エアコンの利いた事務所での雑務を終えた。
さて、夏休みの恒例イベント「こども議場見学会」が好評と聞いた。自由研究の題材にも好都合らしく...。御多分にもれずわが家でも進む自由研究。前期の授業は「川崎市を知ろう」とのテーマで市内の特産とかについて学んだそうでセレサモスに連れて行けと。並ぶ野菜には生産者の氏名が記されているものの、区名までの記載だから地元の苗字を探して...あっ、これは黒川だ!トマトを購入して写真をパチリ。
本市が誇る音楽の祭典「フェスタサマーミューザ」も開催中。今年はKセンセイのイチオシの東京都交響楽団の公演を聴いた。本市のフランチャイズは東京交響楽団だけどこちらは東京「都」交響楽団。そう、東京都が有する楽団、つまりは税金で支えているってことなんだけど、全国には自前でオーケストラを所有している自治体があって、こういう御時世だから時に厳しい批判に晒されることもあるけれど、私は価値があると信じていて...。ちなみに本市はホールを無償提供することでその活動に協力をしているんだけど、その真価が問われるのはこれから。
そう、当日の演目はショスタコーヴィチの交響曲第5番。第5番といえばベートヴェンの交響曲第5番が思い浮かぶ。そちらが「運命」ならばこちらは「革命」と呼ばれる作品。ショスタコーヴィチは旧ソ連の作曲家なんだけど、当時はスターリンの粛清の風が吹いていて、忍び寄る脅威を克服して仕上げた作品なだけに聴く価値あり。
とはいってもクラシックコンサートはあくびも出来ぬし、じっと我慢の1時間は退屈そのもの。むしろ疲れるだけとの経験を有する方も少なくないはず。そんな人にお薦めなのがリハーサル。当日のチケットがあればリハーサルの見学は自由というのがこのフェスタの魅力でもあって、音楽議連としてもそんな機会を利用して希望者にはリハのチケットを無償提供することになったんだけど、これが案外センセイ方には好評。
今年のテーマは「ドレミル?ドレキク?」なんだけど、やはり音楽の裾野を広げていくって視点が大事でそんな裾野を広げるのに一役買っている公演も少なくない。東京ニューシティ管弦楽団はファイナルファンタジー等の「ゲーム音楽」がテーマ。未だ根強い人気を誇るドラクエとファイナルファンタジーだが、そちらの音楽であれば聴きたいと思う人も少なくないはず。かと思えば、N響ことNHK交響楽団の演目には「スター・ウォーズ」が...。こちらは「映画」がテーマ。