組市松紋

何事にもそんな批判は付き物で「やらせ」「ありき」が踊る風潮を知ってか知らずかうっかりこぼした首長が釈明に追われることになった。あくまでも美意識の話だから「ダサい」はあって当然だけど、世界の王さんがこれでいこうというのだからそれ以上文句の付けようがないぢゃないか。むしろシンプルなデザインは侘び寂びや禅の文化に、藍色は冠位十二階の最高位「紫」に繋がりそうで私なんかは純粋にいいナと思うけど、やはり何といっても左右対称に見えて微妙に違うデザインは本市自慢の音楽ホールに...くどい。まぁ折角の機会なのだから日本文化を世界にと。
四季折々の旬な素材に「はしり」「なごり」と趣向を凝らした懐石もいいけど、やっぱり和食は「スシ」に限る。それが好物で目が無いもんだからいろんな店を物色するんだけど久々の大将とそんな会話になった。「最近はこの世界でも授業料を払って行く学校すらあるそうじゃねぇか。オレたちの頃はカネ貰って見習いが出来たんだから恵まれてたんだな」と大将。確かに下働きが長くてはかなわんとか厳しい徒弟制度の門をくぐれぬ方々の需要がそちらに繋がっているものの、カウンター越しの表情や会話に学ぶものも少なくないとか。やはり御客様の立場でってのはどこの世界も同じ。
さて、被災地では保険証不要の特例措置が講じられたとの報道を目にした。不測の事態なのだからその位の融通は利かせて当然ながらもこちらは拒まれてしまったのだとか。木曜夕方の受診に翌日は行きそびれて土日挟んで月曜に行けばアウト。そう、薬の処方箋の話なんだけど、それが初診じゃなくて既に十年来の常連で服用薬も同じなだけに諸般の事情に鑑みて何とかならんもんかねとSさん。薬局側の事情も承知なだけに当人を宥めるのがスジなんだろうけど「確かに」とSさんに迎合してしまった。安易な妥協や迎合はかえって相手の信用失墜を招きかねないが、やはり「票」がチラつくとつい...。
まぁそんな話は挙げれば枚挙に暇はないけど、巷の鬱憤が募る一つに役所の手続きがあってその手の不満を聞くことは少なくない。中でも申請が煩雑な上に記入欄が多すぎるというのがあって、そりゃ公金を支給する以上はやむなしと言われればそれまでだけど、たったそれっぽっちの為にそこまで事細かに記載する必要があるのかとか仮に必要であったにせよその手間がちゃんとその後に活かされているのか等々疑念は絶えぬようで...。