キリマンジャロ

最も安価で気軽に挑戦できるスポーツとして選んだはずが、いつの間にかフルマラソンでも足りずに高いカネを払って未踏の距離に挑むランナーの諸君、過ぎたるは及ばざるが如しというけれども時に「過ぎる」ことも必要だとの挨拶。
それがそんじょそこらのにわかランナーであれば笑い流すんだけど、その道の権威なだけに妙に説得力があるというか、まぁ要は物事を都合よく解釈するってことが大事なんだナ...違うか。そう、先般のウルトラマラソンの開会式のひとコマ。当日は政令市対抗のサッカー大会が重なって、水を向けられないよう逃げていたんだけど議長から令状が届いて不本意ながらマラソンを途中リタイアする羽目に。そんなこともあってか、秋の100キロ、いや、そりゃさすがに「過ぎる」から50キロにエントリーを終えた。
また物好きなと思われるかもしれんけどハーフ(マラソン)と違い、ウルトラなんて高い目標があると生半可な状態では臨めるものではないからそれに向けて万全な体調を整えようとするもので何よりも「がまん」というか欲を律することに繋がる。勿論、時としてその誘惑に負けることもあるんだけど翌朝にはその分をジョギングで体重を落とそうなんて。欲を律することでセルフコントロールが磨かれる。まぁ近年は完走云々よりもそんな副次的効果に期待を寄せていて...。
それにしてもウルトラ(マラソン)やトライアスロンのように苛酷な種目ほどエントリー費が高いってのは達成感の対価か。そう、つい最近、友人がキリマンジャロ登頂に成功したとSNSの投稿にあった。大学時代からの腐れ縁にて同い年ながら四十代に七大陸の最高峰を制覇するなどという壮大な目標に挑んでいる。
さて、少し前の記事に中学校給食の試行に伴う調査結果があって、保護者は97.1%が賛成しているものの、生徒は21.0%が「よくない」と答えたらしく、親子のギャップがあらわになった。「よくない」理由として「家からの弁当の方がよいから」が約3割を占め、やはり親の愛情に勝るものなしとひとり納得していたんだけど、続く理由が...「準備や後片付けが大変だから」と。おい、税金を何だと思っとるんだキミたち。
当時の紛糾は議事録に詳しいが、給食に反対というよりも拙速すぎやしないか、急いては事を仕損じるの格言が如くに相手から見透かされて割高な金額になっていまいかというもので、付帯決議なんてのを付けてようやく一件落着となったはずも不運というのは重なるもの。その建設途中に地下から埋蔵金ならぬガラクタが出てきたとか、で、その処理をするのにカネがかかるから認めてくれとのことらしく。