特盛

定例会の度に「こんどこそ」と言い続けて既に誰も信じぬA兄の宣言。一向に兆しすらなく、胴回りなどは...見れんよ。グルテンフリーに糖質制限などと知らぬ専門用語を聞かされたりもするんだけど、やれカロリーがどうだ、鉄分だ、亜鉛だ、ビタミンだなどと気にしていてはメシも旨く食えん訳で。私などは美食家(な訳ないナ)である以上に大食漢であって、尚且つ、睡眠時間が長めとあっては運動量を増やすしか選択肢はなく、これでも随分走っているんだけど現状維持とは何とも寂しくもあり。そう、減量の話。
右も左も知らぬド田舎の若者が上京して都会で食べた味は忘れ得ぬもの。当時は健康なんてのは二の次だからね、なんて旨い食いもんがあるんだろうって。何といっても安かったから試験前日の徹夜合宿などでは随分と世話になった。あれから二十年、そんな牛丼もカップ麺が如く時に恋しくもなったりもしてぶらりと立ち寄ったりもするんだけど、特盛の肉量が昔に比べて少ない気がして当時机を並べた(というか向こうは留年組ですが...)いつもの社長に聞けば、最近は特盛の代わりに並盛2杯だとか。んなことはどうでもいいのだけれども今日は「時折」の効能について。
さて、資質を買われてというよりも単に歴が長いというだけの理由で政党の支部長なる役を受けていて、とりわけ御婦人部の皆様など事あるごとに手弁当で御手伝いをいただくもんだから支部長の特権で寸志を用意して自ら身銭を切ったかの如く手渡せば「票」に繋がるんだろうけどそりゃさすがに不格好というもの。以前、何かの折に隣に居た「他会派の」センセイにスマホの撮影を依頼して断られてしまったことがあって、それ位いいぢゃないかと思ったのだけれどもどうやら相手を利する行為に手を貸すのは不本意ということらしく。
日本語には「謙遜」なんて立派な言葉があるけど、自らを一歩下げて敵を立てたほうが逆に評価に繋がることを知らぬとは何とも残念。故に前述の寸志なども年下のOセンセイに欠席の意向を伝えて手渡してもらうんだけれども、そのほうがそちらの仕事にもなる上にかえってこちらの不在を心配していただいたりもして。損して得とれって言葉もあるでしょうに。が、そんな小細工も大御所となれば無縁にて、こちとら時折の欠席も大御所は時折の「出」席。それでいて欠席を批難されるどころか時折の出席が関係者に喜ばれてしまうのだから何とも理不尽な...違うか。
そんなセンセイも現行の職務上、後援会や政党活動などは全て御辞退いただいた分、時間の余裕が生まれたかと思いきや、そちらの都合で趣味のゴルフの回数が減ったとか。で、そんな当人にとってGWが絶好の機会となるらしく仲間集めに奔走されておられるようなんだけどその御齢ともなれば同年代に落伍者も相次ぐ訳で新たな顧客発掘に余念なく、A君をゴルフに誘ったんだけど家族旅行だとかで断られてしまったと落胆の様子。そりゃそうですよ、5月5日は何の日だか御存知です?
で、なんとなく嫌な予感がしていたんだけれども妻への言い訳を考えている。
(平成29年4月18日/2341回)