自惚

「信用」なる徳目を説きつつも、いざ当人が備えているか、となると話は別。よもや連休中に遠出の予定などあるまいな、と確認怠りなきは議会局。姿を眩ますどころか役職に似つかわぬ格好にて市内を走り回っており。南武線の車内にて半袖短パン姿を目撃されて声をかけられてしまった。

多摩川の土手の桜並木。花は散れども瑞々しき葉を残す木々に自らの心境重ねて「葉桜の碧々として道譲る」と詠んでみたものの、「道ゆかん」こそ正解ではなかったか。後釜が心配、と思うは当人位なものだそうで、そんな自惚や世に少なからず。

必需品との抗弁に軽減税率を勝ち得てみても減少の一途を辿る購読数が物語る巷の評価。ほんの数%の税率増を断固阻止せんとの執念の一部でも敗因の分析に向けてみれば値上げされども読みたいと思わせる紙面を目指すが利口と気付きそうなもんだけど、余計な御世話か。

これまでの経緯は過去の投稿-https://www.7023.jp/posts/11523907-に詳しく。新聞折込の届く世帯は限定的な上に「ついで」とあらば人によっては特売品のチラシ以上に無価値なものかもしれぬ。「全戸」配布を前提に継続か、さもなくば返上か、迫られる踏み絵。配布数に応じて支給される謝礼金、額は従前のままで加入せぬ世帯も網羅すべしとならば招く反発。

現行はあくまでも「暫定的」な措置だったはず、尚且つ、全戸配布を原則とすべしと一見「もっとも」そうに見える言い分も「皆がそれを望んでいるに違いない」とは過ぎた妄想。いや、読み手を意識した構成やデザインの向上は認めるも人の嗜好や様々にて、厳選して限られた枠内に押し込めんとすることが無謀といえぬか。

その意図や否定はせぬし、作るも結構、されど、それをさも万人が欲するとの解釈に躍起になって浸透を図らんとするに些かの無理があるのではないか、ということを言いたいのであって。貰える権利があるから貰っておく、届いた以上は目でも通すか、というのが意外と本音に近いところではあるまいか。およそネットが普及した今日においてちゃんと公表されておれば必要な時に必要な情報だけ取得すれば大半は済む話。

ネットが使えぬ方々とて駅や区役所、一部のコンビニ等、手の届くところにある訳で。それすらも億劫、いや、不可能とあらばそこにこそ町内会の意義が見出せて。なり手不足が深刻とは申せ、侮れぬ口コミ効果に機動力。むしろ、プッシュ型といわれる情報の配信に一役買っていただく等々、そこに新たな関係を模索するが時流に適っておるまいか。

そんな折、事務所の留守電に残されし声の主や区町連の会長殿。知らぬ仲ではあるまいに携帯に直接下さればいいものを、と登録された相手の番号を押せど返信なく。携帯を変更されたと人づてに聞いて繋がった受話器の向こうに。

この春に叙勲の栄に浴されるも受章後の着信は市議一人だったとか。そもそもに番号が変わったことも教えてくれぬに、んな皮肉めいた言い方をせんでも。とボヤきつつも全世帯の六割を占める団体の長にて無碍には出来ず。このたびの受章を待たずして任期を終えれぬ、秋の祝賀会「も」、と伝達式にて気炎を上げてみたものの。

(令和3年5月10日/2640回)