出先

明日中に何とか都合を、それがいつになく沈んだ声とあらば。金銭の無心など手を出す相手が違うし、余命宣告にせよ平均寿命をとうに超えた身。奥方に御子息と相手はおれど相談できなんだと語る本人。よもや美人局なんてことは。

遺産相続の一部を提供したい、などと、世の中に、んなオイシイ話があるわけない、と知れど、「かもしれぬ」と思わせる文面に律儀な本人の性格か災いして。断るにせよ返事をせねばならぬ、ならばその内容を何とすべきと「真剣」に悩んだらしく。

無視に勝る対処法なし、同じ悩みを抱えた方や気付かずに被害に遭われた方など不憫でならぬ。そこに悩む時間こそ無駄であって寿命を縮めておりはせぬか。犯人側とてそれだけの才能あらばもっと別な分野で。

さて、本題。役所内の出世昇進を左右するは上司のみ、下の評価も加味してはどうか、と質問に聞いた。いつぞやに若手の職員からこの御仁に教わることが多いと聞いて以来、頼りにしとる副区長。就任以来、積極的な現場回りに余念なき区長の留守役として名番頭を演じておられ。

「長」が枕高く寝れるは「副」の賜物。いや、むしろそこが安定しておれば「長」など誰でも、違うか。時効、と申してもここだけの話、本来は退職する議会局長の後任として推挙すべく副議長にも賛同いただいて当時のM局長に意向を伝えていたはずも蓋を開けてみれば異動は異動でも局長ならぬ区長。それも私と副議長の区。

そこに齟齬が生じるに「ちゃんとこちらの話を聞いていたのか」と詰問すれば「ちゃんと本人には伝えました」って。本人に伝えてどうする、子供の使いじゃあるまいに。よもや自らの天下り先を斡旋しなかったことへの意趣返しだったりもして。

そんな不作為の成果、とは独善的な解釈なれど、今にしてそのへんを見回してみるに陰陽というか凹凸というか意外と悪からぬ布陣ではあるまいか、と。道路公園センターなどよろず窓口として迅速に対応いただいておるし、コロナ対応の保健所然り。未だ本庁の出先なる認識が拭えぬ感もあれど、区役所とは研鑽積むに格好の職場になりそうで、特に麻生区役所。

そう、区文化協会から会報「からむし」が届いた。表紙は区の花「群生のヤマユリ-柿生のおっ越山で-」のカラー写真。記念号とあらばやはりそうではならぬ。見開きページを飾るは大物二人の対談。方や凸ぶり目立つ話題の区長、に対する会長の前職は元市議にてこちらの年齢は伏せる。

オンナの「長」二人が区の将来を語り合っておられるのだけれども現職の市議も顔負けの内容にて。いつの間にそんな企画を。やはり長たるものは「華」がなくてはならぬ。にしても、老いを知らぬ、というか老いて益々盛んとは言葉が過ぎて。その健在ぶりと世に示すに十分。御高説を拝読させていただくによもや現役復帰などと言いださぬことを願いつつ。

そう、「副」といえばおらが代議士も新政権にて副大臣に抜擢されたとか。総裁選の論功行賞、いや、そんな肩書でも与えねば選挙が「危うい」との親心、いや、理由など何だって役職には変わりなく。祝。

(令和3年10月15日/2671回)