水没
寒さは着衣にしのげども暑さは脱ぐに限度あり。冷房を巡る騒動は今回に限らず。夕刻に立ち寄りし会派の控室。算出の定義や知らぬ、が、不快指数が高いとはこのような状態を指すのではあるまいか。
「外」の気温が基準を下回ることがその理由というけれども侮れぬはパソコン含むOA機器の放出熱、ビル群に囲まれた古建物とあらば窓を開けても風は通らぬし。今どきの製品との差は歴然、非効率な上に電気代とて。まずは足下から見直すべきながら新庁舎までの辛抱か。
温暖化による海面上昇にどこぞの島が水没する、という衝撃的な話は子供の記憶に深く刻まれ。あれから数十年、未だ水没の話を聞かぬ不思議。それを目標に世の技術革新が進み、効率性が高まるは歓迎すべきことなれど、排出権云々などと一方的に不利益を被るは看過できず。
温暖化の原因や温室効果ガスによるオゾン層の破壊、温室効果ガスの代表とされる二酸化炭素の削減、つまりは脱炭素こそが目指す道、と悪玉論が横行するも植物の光合成に不可欠なのだから何もそこまで。
太古の昔より地震と噴火を繰り返してきたのが地球の歴史であって、ほんのこの数十年の変化に「異常」などと大袈裟に反応するに別な意図がありはせぬかと。天変地異は神の啓示、などと贖罪の意識を抱かせるは悪徳の手口でもあり、欺瞞とて少なからぬ分野、ではないか。
目下、焼却場の排熱を利用した売電に十億円の収入を得ており、「詳細は再選後」というありがちな例なれど、新会社を設立して電力分野への本格的な参入を狙う、という公約が含まれるとか。ごみを減らさば焼却場の数とて減らせる、と実際に一つ減らした実績。政令市では最も少ない排出量は市民の皆様の意識が高い証拠か。
炉に入れる際のごみの成分構成が重要であってそれなりに混在したほうがいい役割を果たす、といつぞやに聞いたレジ袋。有料化などと誇ってみても未だ家庭ごみの大半はレジ袋に入れられとる現実を見るにやはりその使い勝手は他の代用を許さぬのではあるまいか。たとえ数円といえど新たな負担に拒んでみたものの、結局はどこぞの店でまとめて購入していたりもして。
あくまでも「節約」なるものの啓発にこそ寄与すれど実際の効果としてはどうか。あの当時とてそんな風潮があった。割り箸の使用は森林伐採、木を伐るにどことなく抱く罪悪感、何も無駄に消費する必要こそないものの、清潔感はあるし、間伐材の再利用とあらばそこまで悪者にされずとも。節約の美談が説かれたり、倹約が励行されるは至極結構も過度に没頭するは思わぬ副反応を招いたりもするもので。
実際にあのレジ袋こそが勘定を終えた証であったはずで、それがなくては見分けがつかぬ。商品をそのまま外に持ち出すに気になる周囲の視線、店員に呼び止められはせぬか、などと余計な心配。ちゃんと勘定を終えたよな、と胸に手を当て。他方、気になるは万引きの被害。警察に通報するにも手間が多い割に。
(令和3年10月20日/2672回)
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