新車

サンタクロースからのプレゼントを喜ぶ園児の如く、とは言葉が過ぎた。区内「初」などと心くすぐり購入を決断させた営業も営業なれど買う方とて。スマホなど使いこなせぬ、ようやく繋がりし電話に半年待ちと聞いて失せる意欲。いや、それこそが相手の狙いだったりもして。

本来ならば返納とておかしからぬ年齢も当人などはどこ吹く風、と届きし新車。んな稀有な人物はあの御仁以外に。事故とてそこだけではあるまいに、年齢だけが大々的に報道されて向けられる冷やかな視線は楢山節考が如く。老人よ蜂起せよ、と鼓舞してみても読者少なく。

そう、パワハラなんてのも一方的に断罪されがちも、受けた側とて非なきといえず。いや、むしろそちらのほうが、なんてことも。採決前に伝えられる審査の経過。指定管理者の指定は議決を要し。契約の直前に生ぜし相手方の不祥事。そのものは報告されるも当該施設の次期管理者とは聞かなんだ、意図的な隠蔽にあるまいか、との疑念は払拭するに至らなんだらしく。

黒にあらずと黒に見えるは関係に負うところ大にして。普段から相手に接しておれば伏したるは故意か否かなど。いや、役人方とて、選考において付される点数のうちその項目が仮にゼロ点であったとしても結果は覆るものにない、と。そりゃそうかもしれぬ、が、んな答弁を返さば結果は見えて。まぁ互いに。

さて、一般質問を前に通告した一つにガソリンの給油があって。一般の清掃車は市と契約した給油所であればどこでも、セルフとて。が、同じ局内でも処理場が有する中継車となるとそうはいかぬ。十トンの大型車にて給油先は限定的。そんな事情は察するも給油に片道一時間は遠すぎはせぬか。

ましてや、途中に大型トレーラーが給油しとるを見るに。独占、というか他を許さぬ背後には市との不適切な関係がありはせぬか、などと、痛くもない肚を探られるは契約方とて不本意、のはず。局をまたがる事案の際は必ず一堂に会して、とはNセンセイの遺言なれど、呼ばずと複数が集うは当局側の意識の高さか。

それぞれに知る相手の事情。市内全域において既に一定数の給油所を確保すれどど、「大型は特別」と知る契約部門。処理場の統括部門とて、そこは知れども、台数とて多からぬ上に給油の頻度とて一般の清掃車ほどになく、無視した訳にあらねども現場にそんな悩みがあったとは、と。

打診すれど向こうが固辞したならばやむなしも、「探さない」のと「探して無い」のは大違い。必ず見つけよ、などと無理は言わぬ。が、少なくとも現場の負担軽減を図らんとする姿勢位は示して損なく。

んなことの為だけに答弁を求めるは無駄、何せ相手は役所なだけに一つの答弁を完成させるに会議一つどれだけ手間がかかるか。こちとて現場の声がちゃんと伝わればそれで。ということで、発言の通告を取り下げてみたものの、その日の夕方には早速に現場への聞き取りが行われたとか。

打てば響く、本庁が見せた迅速な対応と現場への気遣い。ぐっと縮まりし両者の距離。そんなちっぽけなことだって。

(令和4年12月20日/2753回)