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作者とてそこを意識したに違いなく、水平に見ることを前提には描かれていない「はず」。ゆえに仰ぎ見んとするに床から、と申しても自宅ならぬ国立西洋美術館。そう、スペインはトレドの教会に飾られしエル・グレコの絵。

SNSへの日々の投稿や絵か旅か、そんな話題ばかりで。私のホームページも時代遅れの感が否めず、もはやデザイナーというよりも放浪の画家とでも。まだ、通貨がフランだった当時、パリのオルセー美術館で見たその作品が来日中にてずっと見ていたと最近の投稿に。

没後百年、その美術館と印象派との相性は「印象派とタイヤ王」なる本に詳しく。が、私にはそれこそが美術館であり。玄関付近の彫刻、館内に飾られし絵画や写真の数々。館内を抜ければそこには庭園というか自然が織りなす景観が。あとはスコアさえ。閑話休題。

それはあくまでもこちら側の都合に過ぎず。待ってはくれぬ陳情者。衆院選の最中に寄せられし相談の一つが。

児相こと児童相談所の役割の一つに保護あれど、それはあくまでも「一時」。ゆえに求められるはその後の受け皿。されど児相からの紹介というからにはそれなりの境遇に違いなく、依頼されるは信頼の証なれど。

そう、「ようたいきょう」を漢字で記さば要対協。要保護児童対策地域協議会の略。大雑把にいえば社会で支えねばならぬ複雑な家庭、とされ。高一の女子を預かりて数か月。事業所が利用料の差額分を市に請求せんとするに「期限切れ」と。サービス利用に必須とされる受給者証は一年更新にて誕生日の前に市から通知が届く仕組み。

が、両親や別居中にて諸々の手続きは離れた父親の役目とされるも「気づかなんだ」そうで。すぐに手続き終えるも先月分は適用外、つまりは全国自己負担、と告げられ。利用は利用、更新を忘れた保護者の責任と全額を本人に請求するは。センセイの感想やいかに、と。

免許証とて「うっかり」の猶予や一か月。人として、んな残酷な仕打ちがあるかっ、つべこべ言わずに、と憤慨してみても相手が相手。情が通じぬが役所。一部とはいえ市が助成する以上、そこに厳格さを失っては制度が持たぬ。とは正論。

が、そもそもに発達障害の児童にあって専門的な処置を施さぬ限り重度化はあっても改善は稀と見るが妥当。とするに自動更新とは行き過ぎながらも更新期間の再考とか。ましてや要対協にあって更新の申請なくば、「もしや」と心配するのが福祉にあるまいか。

いや、念の為、誤解なきよう申し添えれば。応じた担当とて勝手知りたる間柄。対応に粗相があったとか、そんな話にあらず。ただ自らの権限ではいかんとも、とのことらしく。そのへんも含めて何とか、と本庁の課長に丸投げするに、「まずは事実関係を確認の上」と。

「出来れば遡及も含めて」と去り際に。

(令和8年2月15日/2978回)