掟破り

他の〆切は平気で延期するくせにそこ「だけ」は抜かりなく...そう、選挙戦。忙中こそ閑あり。里山に残る樹齢四百年の当選桜の花見に出かけた。交配種ではない天然種にて派手さこそないものの、ちょうど満開の見頃を迎えていて。
選挙戦とはいえども遠慮なく何でもござれなどと記しておいたらそちらの電話がバンバン入る、いや、数件だけ続いた。「後にしてくれ」と言えず早速に受話器を手に取った。過去の経緯をよく知る課長が不在にて「よろしく頼む」と伝言を残したのだが、夕方にメモが残っていた。「御電話ありがとうございます。1日にて異動になりました。御世話になりました」と。文面からその意味を考えあぐねていて...もしや逃亡?。
さて、今日から人事異動。目を皿にして見ているのだが、およそ既定路線が大半を占めるものの予想に反しての人事に裏事情アリ。この異動にはあのセンセイが動いたナ...真偽のほどは知らぬ。
人事異動は市長の専権事項。二元代表制の地方自治においては選挙で選ばれる市長と議長は車の両輪なんて持て囃されるけど事実上は市長のほうが圧倒的な権限を有していて、その権力の源泉こそこの人事。が、故にそちらに阿る輩もいれば、言いたいことを言えずに悩む職員も居たりするから気兼ねなく物申せる私どもの存在意義がそこにある。と、勝手に思っているのだが...どうか。
さて、待望の選挙カーが到着して安全祈願を終えた。初陣以来、地元のY自動車と決まっているのだが、昼間は「あえて」目立つように店の最前列に、閉店後は奥にて厳重な保管。納車後の気遣いも忘れない。丹精込めて作った野菜を農家が出荷するが如く娘を嫁ぎ先に送り出す親の心境なのかもしれぬ。そんな事に臨む姿勢に職人気質が見て取れ、納得のサービスに対価など二の次...いやいやヘンな請求書が届いても困るんだけど、得てしてキチンとした仕事が出来る業者って何故か金額も妥当なんだよナ。
さて、降板のコメンテーターがオンエア中に司会者と口論、プロレス中継でならした同氏も「掟破り」の相手にタジタジとの記事を見かけた。そうそう、あの頃は私もあの絶叫中継に見入っていたよな~。窮鼠猫を噛むってやつなんだろうけど、もういっそ何でもバラしちゃえって。落選議員が内情をバラしちゃうようなもの。それは憂さ晴らしであって、その根底は怨念とか遺恨以外の何物でもない。