筍ごはん

隣の区のI先生から当選祝いの電話があった。既に後継に託されて御隠居されている身だが、いま尚、こちらを御心配いただく心遣いがありがたい。現役当時から続く恒例の御自宅での観桜会も今年は選挙にて中止。寂しかったのかナ。
そうそう、遊説途中に八十過ぎの地元の重鎮が畑を耕している姿が目に付いた。一家の大黒柱の御子息を借りちゃったもんだから働き手が不足いたんだろうナ。恒例の筍掘りも残りの家族で行ったとか...。筍といえば期間中に地元の御婦人Oさんから差し入れていただいた筍ごはんが旨かった。
さて、当選者が一同に会する当選証書授与式にて晴れて証書をいただいた。現職の任期は5月2日迄であって、その翌日からが新たな任期となるのだが、どうもその端数が些か気になっていて...。もしや、5月分の報酬狙いではないのかと勘繰ってみたくもなるのだが、少なくとも私の初当選以降は日割り計算2日分の報酬のみにて...。ちなみに昔は知らんよ。
だからそこまではのんびりと...が、当選の余韻に浸る暇なく押し寄せる仕事の山。陳情によっては電話一本で事足りるのだが、一番の懸案は昨年度の政務活動費の支出報告。領収書を指定の用紙に貼付した上で複製をして、それに付随するA4用紙2枚の報告書類を添付する。これが領収書1枚につき、領収書の原本を含む計4枚の帳票が必要となるからその手間が煩わしくてたまらん。
公費である以上、全ての領収書を添付することに異議はないんだけれども報告書類が多すぎるのは何とかならんもんかと。だって、1人分が分厚いファイル一冊になるんだからそれが60人にもなれば役所側の労力も大変なんじゃないかと。もう、ここまでくると日頃のイジメに対する役所の意趣返しではないかとも思えてしまうのだが、書類の多さは役所仕事の典型。まぁ世間様の槍玉に挙がる悪名高き政務活動費だから甘んじて従うけれども他はどうか。
子ども子育て支援新制度の施行に伴い、急増中の保育園。増加とともに懸念されるのは保育の質。監査の重要性は言わずもがなだが、それだけ保育園が多くなれば役所とて限られた職員体制では目が行き届かぬこともありそうで...。で、関係者によれば年間を通じて結構な量の書類を提出させられるらしく、そのへんが随分と重荷になっていると聞いた。
尚且つ、大半が書類審査のみで実際に現地の様子を目で見るのは稀だとか...。万が一、何らかの不祥事が際には「斯々然々の報告を受けています」ということを実証する役所側の都合で目視が疎かになっているとすれば本末転倒。でも、政務活動費なんかは全て公開の対象になっていて、今は物好きな方が閲覧に来られるから都合よく解釈すれば、「あえて」煩雑にしてくれていたりして...。