議会図書館

心理学の分野における不朽の名著、チャルディーニ氏の「影響力の武器」によれば人が衝動に駆られる一つに「希少性」があって、つまりは「本日何個限り」なんてあると売れ行きが伸びる。
「御一人様3個まで」の貼り紙に品薄感が助長されて、当初は一つで十分だった人も折角だから三つ...なんて購買意欲をそそられ、中には各店舗を回って買い漁る連中が居ないとも限らない。在庫切れの心配か、それともメーカーの巧妙な販売戦略か。そう、復活の「ペヤングやきそば」。私はまだ食べちゃいない、それどころじゃないんだ。
世論調査などやらずとも「良識ある」センセイたちなら分かってくれるに違いない。中でも最大会派さえ陥落させればあとは...なんて打算は無いと信じているんだけど、知れ渡れば知れ渡るほど厳しい世論に晒される。「歴代市長は置かずとも何ら支障なくやってきたのに急にどうしたんだ?」-「市長の意向で...」-「で、どうするつもりなんだ?」-「・・・」と有権者への説明に苦慮する日々が続く。巷の風はものスゴく冷たい。
迫る代表質問の原稿〆切。市長の特別秘書の議案に目が行きがちだが、どさくさに紛れて他の議案や市政の重要課題が疎かにならぬようちゃんと原稿を書いている。雑踏とした場所は慣れているはずなんだけど、「副団長、あの件で...」と次から次へと押し寄せる雑務にいっそ逃げ出してマッサージにでも...。
そんな時に重宝するのが議会図書館。その名の通り、ちゃんと法律にて義務付けられたセンセイの為の図書館であって蔵書もしっかりしているんだけど残念ながら利用頻度は...。勿論、職員も利用可能なんだけどあくまでも「議会」図書館だからそこでセンセイと遭遇しようものなら「そういえば、あの件は...」なんて。それなりの公費が投入されている以上、活用せねば損。静かな空間に調査用の机が並んでいてほんと仕事が捗るんだよね。
穢れた心に募るストレスを払拭するにはスポーツや芸術が最適。ましてや夏は薄着だけに腹のでっぱりが余計に目立つ。ということで、週末の朝はジョギングから。数十分も走れば脂肪の燃焼が促進されて、モヤモヤ感もすっきり気分爽快。午後は文京区の関連団体が主催する響きの森コンサートに。
それが区の文化芸術施策の賜物かいつも満員御礼。今年度はコバケンこと小林研一郎氏の指揮によるオール・チャイコフスキー・プログラム。ロシアの作曲家だけに「白鳥の湖」や「くるみ割り人形」等のバレエ音楽の影響が目立つが、同氏ならではの美しい旋律がその魅力。