聖マリ

当人たちにとっては夜の会合こそが何よりもの仕事なんだから運動不足になるのも当然。「ちょっと太り気味だからダイエットを兼ねて...」との誘いに「何をいまさら、冗談も休み休み言え」などと反論...が出来れば大したもんなんだが、いつも部屋の御用聞きの役回りにてフットサルのコート予約を入れた。
まぁとてもフットサルなどといえたもんではない。トドのじゃれあいみたいなもんだよ。そのへんまでは良かったんだけど、年甲斐もなくはりきっちゃったもんだから肉離れに...。ジョギングはそれなりにやっているから持久力には自信があるんだけど、やはり瞬発性のものとは使う筋肉が違うんだろうナ。私の場合は筋肉が元々硬いから...。で、翌日以降、無様な姿を晒している。
そうそう、帰りの席で日本代表の試合を見たんだけど、端整な顔立ちの選手が多いことに驚かされた。が、気になるのはやっぱり髪型。国の威信をかけた戦いにそんなことを気にして試合が出来るかなんて不満をぶつけてみたくもなるんだけど、こちらとてポスターの撮影時ともなれば...。
ということで翌日はスポーツ整体にでもと虎視眈々と抜け出す機会を狙っていたんだけど、100ページ以上もの原稿の手直しは正副団長の仕事。ましてや今回は新人が多いだけに修正個所も少なくない。結局、行けず仕舞いとなった。役所は夕刻の退社時間になると帰れと言わんばかりに空調が「自動的に」切れる。俄かに信じがたいが、古い建物だけに部屋毎の制御が利かないんだそうで。
昼間に空調が動いていない時などは外気の気温が基準に満たないということらしいのだが、OA関連機器に重量級の方々が「特に」多い部屋だけに何とも言えぬ悲壮感が...。その暑さ以上に募る鬱憤がこちらに向いてはたまらんと庁舎管理課に電話して「兎に角、部屋が暑いけど...」とゴネてみる。相手にすれば「またセンセイの御都合かよ」とのボヤキも聞こえてきそうだが、「ちょっと設定を見てみますので...」と受話器を置いて3分後に空調が入った。バッチの力ってスゴいんだナ。
さて、たまたま目にしたドラマ「天皇の料理番」、一流の料理人を抱えることが贅沢とされる国もある中で、陛下の料理番ともなればいかなる人物かは興味津々。主人公は食の都パリに渡って大使のコネで料理人としてスタートするものの当時は辺境の地、日本への偏見も根強い。そんな偏見をものともせずに見事な包丁さばきで自らの地位を勝ち取っていくんだけど、偏見とは裏腹に日本人の勤勉性と正確さは新幹線の時刻表を見るまでもなく世界でも群を抜いている。