ヤマユリ

岡上のHさんから裏山のヤマユリが見頃を迎えたと連絡があって、早速に御自宅を訪ねた。昨年の何かの折にそんな話になったんだけど、「見頃を迎えたら連絡するよ」との口約束を律義に果たして下さった。おらが地元「百合ヶ丘」の地名の由来はその名の通り山一面に百合の花が咲き誇る丘。自生するヤマユリは不思議と咲く場所を選ぶんだそうで...。
さて、依然として緊迫した情勢が続くギリシャ。そのギリシャが生んだ哲学者ソクラテスはディアロゴス(=対話)によって議論を昇華させる弁証法を説いたことで有名。と、大学の授業で学んだ程度の知識しか持ち合わせないのだが、「対話」の中から思わぬ発想が生まれることは少なくない。主催団体のことは「知らない」んだけど、知人から頼むと請われてイベントに顔を出した。
企画書には各会派に打診予定とあるけれども正式なオファーともなれば団会議で協議した上で...と何かと面倒。別にそこで票を稼ごうとかそんな下心はあるはずもなく、内容から新人に打診もしたんだけど都合がつかない様子にて団長には内緒で私が出席することにしたんだ。が、当日のパネリストは3名のみ。日本共産党の佐野仁昭氏に無所属新人の重富達也氏と私。
川崎モラル第2弾「参加する街、川崎」と銘打たれたそのイベント。投票率の低下に見えてくる課題、様々なジャンルの中でも政治本の売れ行きは悪く、若者の政治参加を促すイベントが催されるものの...。過去に出席したイベントの中にはそれは若者の政治参加に名を借りたアンタの決起大会じゃないのかなんてのもあったかな。
そのへんの課題は似たり寄ったりなんだけど、ただでさえ忙しいんだからやはりそれだけの価値が無いと。そんなことから少なくとも選挙ポスターのみならず「いつでも」「どこでも」「誰でも」勝手に見ることが出来る日々のブログを通じて「若者を含む」有権者のみなさんに判断材料だけは提供していこうと...。確かに一人の若者が投票に行かずともその後の人生は変わらないかもしれないけど、ギリシャにしても「あの国」にしても国民がどういう政治を選ぶかでこれだけの違いが出るんだってことだけは忘れないで欲しいと思うよ。
私なんか期せずして類稀な人生を歩んで来たからね。山あり谷ありどん底ありの。そして、今は仕事柄多くの方々との付き合いを通して学ばせてもらっているからそのへんを伝えられたらって。下手な政策論よりも若者には経験談や人生相談が一番だと思うんだ。事実私なんかもそうだったもんナ。
当時は仕事上の困難をいかに克服するかとかビジネスチャンスを見いだすことに「しか」目が向いていなかったから特にセンセイを必要としていた訳でもなく。「人間万事塞翁が馬」「禍福は糾える縄の如し」の格言が如く誰にでも人生のチャンスは巡って来るんだけど、やっぱり若者にはこれからの人生を謳歌して欲しいと思っていて...。それにしても当日はかわさきの野菜を使用した献立、鶏肉と地元野菜の洋風煮込みが抜群に旨かった。