編曲

安保法制も大詰めか、私のところまで「匿名の」嫌がらせが...。とにかくやることが陰湿なのが好かん。世論調査の支持率低下に台風一過をじっと待つのが得策。にも関わらず朝から駅頭に立つ御仁が居て。ウチの代議士?んなことないナ、われらが田中和徳センセイ。逆風の時こそ駅に立つ姿勢はさすが。目つき鋭すぎて文句言えそうもないけど...。
閑話休題。ムソルグスキー作曲の「展覧会の絵」は誰もが一度は聞いたことがある名曲。友人の遺作10枚の絵を表現したメロディがプロムナードで結ばれる。いつも聞くのはその編曲版なんだけど、元々の原曲はピアノ曲。メロディそのものが美しく静かに物想いにふけるにはいいかもしれないけど、他の楽器がないからちと寂しい。その編曲を手がけたフランスの作曲家ラヴェルは音の魔術師と呼ばれていて、原曲にオーケストレーションを施す、つまりは他の楽器を加えただけなんだけど、その変容ぶりに驚かされる。ほんとスゴいよ。
さて、来週の全員説明会に向けた質問調整。臨時会なだけにいつもの3分の1程度の持ち時間にて当初は「何かあれば」正副団長に...との指示だったんだけど。緊迫した議会運営の連続に閉幕後も予算要望のヒアリングとバテ気味のセンセイ方をよそめにキチンとノルマを持たせるべきだとの進言があって、指示が訂正された。ということで、各自が仕上げた原稿は団会議で読み上げられて、内容の協議に移るんだけど、団会議の席上では本人を目の前に訂正箇所などは指摘しにくいもの。最終的に原稿修正は正副団長の一任になるものの、手直しはもっとしんどい。
ラヴェルが如く原作を見違えるように編曲出来ればいいんだけどそんな力量はあるはずもなく。質問の内容に言い回し、そして、語彙なんかも専門用語が少なくないから慣れるまでに時間がかかる。万事が万事、「過去の経緯」「現状の課題」「今後の対応」と含めておけばそれなりの「作品」に仕上がるんだけど、それは解釈の余地が大きいから役所側にも好都合。向こうとて高い倍率の難関をくぐりぬけてきた精鋭な上に専門分野だから立派な答弁が戻ってくるんだ。素人目には「よくやってるじゃないか」って。そのへんの事情は承知しつつ、格調の高い文章とまではいかぬまでも役人や他会派にバカにされぬ程度に訂正するんだけど、これが中々。
単なる文言の修正だけであれば大した話じゃないんだけど、「これ削除したら落ち込んじゃうよナ」とか心理面があるから...。かくいう私の社会人時代なんかハゲタカ外資に新人研修なんてのはないからね。OJTなんて美名の下に全て自己研鑽。元々は理系にて国語は大の苦手、営業センスはまだしも文章能力は酷かったんだろうね。途中で日本の大手企業からスカウトされてきた上司に徹底的にしごかれたんだ。「て」「に」「を」「は」も含めて「基礎」を随分と教わった。でも、直されると気付くんだよ、「なるほど」って。