資産報告

一応、「公の」仕事とされている以上、身辺調査は欠かせぬらしく毎年のことながら資産報告の提出期限が迫ってきた。土地家屋や有価証券ならまだしも船舶やゴルフ会員権、骨董品なんて欄があるのはセンセイがゆえか。でも、そんなもんは地元の御大尽的なセンセイが元々有していたもので、議員を3期やったら家が建ったなんてのは政務調査費に領収書が不要とされた昔の話。ちなみに昔といっても私がなる「前」の話だから...。
議員報酬だけで家を建てたなんてのはよっぽどのケチ野郎...いや、倹約家か他の世帯収入があったから。で、自動車の欄以外は全て機械的に「該当なし」と記入することになるんだけど、「該当なし」の記入欄が多く、何か一文無しみたいで寂しい気分にさせられる。あくまでも「順当に」相続がされていれば親父からの多少の遺産位はありそうなもんだけど未だ聞かされたことなく。まぁ特に支障は無いからいいんだけど。
そんな折、「予め買っておいたから」とKセンセイからロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の公演チケットが届いた。また意味不明のカタカナにそれがどれだけのもんだか知らぬ方もいると思うけど、世界的に有名なウィーン・フィル、ベルリン・フィルに次ぐ名門オーケストラ。チケット価格3万円の請求も届いたんだけど、どことなく複雑な気分。
東フィルの定期演奏会なんかはやはりKセンセイの押し売り、違った、御好意で年間のシーズンチケットを確保いただいているんだけど向こうと違って確固たる選挙地盤が無いもんだから夜の会合でも入ろうもんならKセンセイにチケットを「無償」で渡して...。
そんなクラシックのコンサートなど公演によっては空席が目立つこともあってもったいないナって。ホテル業界なども空室はビジネス上の損失となるだけに特別価格でも客の確保に必死。コンサートの空席なども公演直前に特別割引で埋めれば演奏者の士気も上がり、WinWinの関係になりそうな気もするのだが、高尚な世界の話にて俗人には分からぬ事情があるらしく...。いづれにせよ余計な御世話だった。
さて、地元の重鎮から御電話をいただいた。今さらながらに当選の御祝いを渡しそびれてしまったとかで、遅れてスマンと詫びる重鎮に恐縮ですと深々と頭を下げる私。で、御礼を兼ねて御自宅を訪問させていただいたんだけど雑談からコミュニティバスの話になった。年相応に足が不自由なもんだから今回も令嬢の送迎で何度か事務所に立ち寄って下さったみたいなんだけど不在だったとか。
好都合なことに「たまたま」私の事務所前にコミバスの停留所があって、「あれもアンタがやったんだろうけど...」との前振りに「まさにその通りです」などと危うく反応しそうになってしまったが、そちらの地区にもコミバスをぜひと。コミバスの運行には路線の採算性から警察の現場検証等々の年月を要するだけにむしろ乗合タクシーなどどうかと。