アマ天

地元神社の例大祭の準備。「今日はやけに人数が少ないぢゃないか」などと言える立場にはないんだけど、居合わせたのは会長以外に私と国会浪人中のSセンセイ。落選後、近隣在住を理由に地元神社の若手会への入会希望があって、所属政党が異なることから私への気遣いか会長から相談があった。
そりゃ票目当てってもんで...なんて言おうものなら「オマエはどうなんだ?」って。特に拒む理由もなく、度量が狭いなどと陰口を叩かれては損...と、結局は損得勘定にて入会を了承した。何よりも会長が悩んで「一応」相談に来る位だからキャラはワルくない(はず)。ということで先輩風を吹かせているんだけど、当日の集合時間が間違っていたらしく、「やっぱりセンセイってのは...」と苦笑いの会長。
で、本番当日のひとコマ。「この中で顔の利きそうなのは...」と会長から御指名されたは同じS姓のひょうきんものS君。S君の隣には私が居たんだけど...と落胆の色を隠せない。そんな後輩のS君の趣味はカメラだそうで、私のカメラマンとして活躍いただいているんだけどこれがどうして...。会長にはそっと内緒で、とサボっている写真を撮られた上にそれをSNSなどにアップされたりもするんだから油断も隙もあったもんじゃない。ちなみにかくいう私も若手会の中では本人の意に反して何故か「ザキヤマ」などと呼ばれている。閑話休題。
天高く馬肥ゆる秋、なんていっても特に星空が遠ざかる訳でもない。むしろ、雨上がりの快晴は塵が払われるから天文観測にはいい季節なんだけど、秋の星座は地味目。こう見えてロマンチストなもんだから天文が隠れた趣味の一つ。よく晴れた新月の夜に都会から離れた高原などで星空を眺めるなんてのはいいもんだよ。見える光は何万光年もの遥か彼方から辿りついた光。光って1秒間に地球を7周半するんだけどその光の速度で何「万」年だからね。そんな星空を見てるとどんなに粋がっても砂漠における一粒の砂のようなものでちっぽけな存在であることを気付かされる。
そんな天文の話相手というよりもその魅力を語る同氏の話をこちらが一方的に聴いていただけなのだが、本市の天文観測に尽力された故箕輪敏行先生の業績を紹介したパネル展「箕輪敏行先生の思い出~川崎の星空とともに~」が3日間だけ開催されると聞いて仕事を早めに切り上げて(というか、途中で抜け出して)、生田緑地にある宙(そら)と緑の科学館を訪ねた。こちらはちゃんとした正真正銘の「先生」にて当人を懐かしみつつ、その業績を改めて拝読させていただいた。