別勘定

妻方の母親の誕生日にて久々に都内で食事会となった。結婚此の方御一緒して支払いをしたことがないのが自慢にならぬ自慢の一つ。以前、半ば勝手に勘定を済ませた際にも帰り際に戻されて以降、その親心に甘え続けている。が、毎回キチンと払う用意は出来ていて、このたびも「誕生日位はこちらの負担で...」-「気にしなくて結構よ」とすっかり御馳走になってしまった。
ということでそちらに糸目をつけぬ母親の嗜好に合わせて老舗懐石あたりになるんだけど、コース料理1万円~ってのにどこもかしこも満席だなんてのは巷も結構いい贅沢してるぢゃないか。駅から少し離れた懐石料理「H」の最後の1席に落ち着いた。
かと思えば、地獄の沙汰もカネ次第とばかりに世帯を同一にしていると金銭的な負担も課せられるから扶養義務を放棄して生活保護の世話にでも...と世帯分離を模索する事例も少なくないとか。親の恩、子知らず。何とも世知辛い世の中ではないかと。
そんな事情はこちらも同じ。年金にしても福利厚生にしても扱いは全て別。コピー機から事務用品、パソコン1台までが全て別勘定。政務活動費が支給されている以上、すべからくそちらで...と。そのへんに横柄な態度で庁舎内を闊歩するセンセイ方に対する役所側の意趣返しが見て取れる(のは私だけ?)。
そんなことから個人パソコンも独自の調達になるんだけど、システムの担当者がいる訳でもなく保守点検から基本設定、ウイルスソフトの更新諸々が全て業者任せにて必然的に調達コストは高くなりがち。役所の都合で姥捨て山に隔離された私どもはやむなしにしてもパソコンなどは部署毎に調達をしていたのでは管理が行き届かない上に調達時のスケールメリットが生かせない。
また、IT関連は専門性が高いことからチェックがおざなりになりやすく、開発されたシステムも首根っこを掴まれてしまうから保守や更新時の費用などは相手業者のいいなりになりやすい。そのへんはベンダーロックインの弊害として指摘されていることなんだけど、決算書上にはシステム運用経費で数千万円と一行しか記されていないから内訳の詳細に関する資料提示を求めた。