ヘッダー

特に何か細かい数字を聞く訳ではないのだからそこまで手元の原稿にこだわらずとも...。が、陰口を叩かれても困るから大雑把な内容だけは予め伝えておくものの、警戒心は尋常ではないから答弁だけは何とか目を通して貰わねばと相手。
つまりはこちらが「全く」信用されていないんだけれども無碍に断るのも忍びない気がして「どうぞ御自由に」と了承するものの、答弁のみでヘッダーは不要と付け加えるのは忘れない。紙の無駄でもあるし、答弁そのものがあれば十分だからそのように伝えておくんだけれども何故か十中八九はヘッダーが添えられてくる。勿論今回も...。
事務所宛に届いたFAXに「この前のやりとりを踏まえて質問(想定)と答弁(想定)を用意致しました」とあった。そりゃごくろうさんなんだけど、万が一、他人様に見られるようなことがあったら何か私がやらせているみたいぢゃないか。まぁ裏を返せばそれだけ気を遣っていただいているってことだから特に咎めもせぬし、ありがたく利用させて貰うんだけど次回以降は周囲にバレないように頼む(笑)。
ということで臨んだ財政局相手の分科会。あくまでも「決算」審査なのだから事業の執行前後で当初予算とはどれだけの乖離が生じたのか、また、その理由は何かということを明らかにするのが主目的(のはず)。そんな視点から流用の実態を取り上げた。
財務会計事務処理に即して処理されているというけれども、かといって何でもかんでも勝手な流用が許されるものではない。包括外部監査の指摘を受けて過去にも「私が」取り上げた経緯があるんだけれども(-平成26年第4回定例会,12月04日-03号-)、当時は件数も数千件に及ぶことから全ての説明は困難にしても細やかな議会報告に努めるとの答弁がされていて...。ならば今回は具体的にどうだったのかと聞くのは当然。
実は当時の「鋭い」質問をセンセイの見張り番的な団体から高く評価いただいたことがあって。内情をばらすとそれは会派の代表質問だったから「たまたま」質問者が私であって同僚諸氏が手がけた原稿を読み上げた「だけ」なのだが、公の会議録では私が質問したことになっていて。私の功績が如く世間で評価されているのは些か複雑な気分なんだナ(元々の原稿は財政通のSセンセイ?)。
と、もう一つはコスト削減奨励制度について。これは使い切り予算の弊害が指摘されて久しいが、本市において知恵を絞り更なる財源確保を果たした部門を評価する仕組み。近年の動向として業務の効率化を図り無駄な歳出を抑制するというものよりもネーミングライツのように広告収入を得る事例が多く、その効果額も数千万円と扶助費の伸びに比べればそこで捻出される財源は微々たるもんだけどそれでも何とか確保しようと「自ら」実践するその姿勢は十分に評価に値する。