数割増

二十年を一つの節目に体育指導員から障害者スポーツの普及に転向されたYさんの誘いでグランドゴルフを御一緒させていただいて汗を流した。かと思えば、最近参加したボウリング大会にはダウン症の子供と一緒の親子の姿、その種目が大好きなんだそうだけど、言うだけ器用なもんだよ、ストライクの際の笑顔が最高に良かった。
さて、久々に指南役からメールが届いた。指南役なんていっても市のOBなんだけどその分野に詳しく、当時から執拗に追い回していたもんだから退職後も何かとこちらを気にかけていただいていて...。出生前診断後に宣告を受ける親の苦悩はいかばかりか、某県における障害児出産に関する発言が現職時代の経験に重なったらしく...。ということでそちらに関する記事は一通り読ませていただいた。
週明けの代表質問の原稿作成を終えた。各自が分担した原稿を団会議で読み合わせた上で執行部が手直しをするのは毎度のことなんだけど、今回は積み上げられた現行の枚数が通常の数割増で...。その意欲は分からんでもないけど、原稿が厚けりゃいいってもんじゃない。そんなに数字を羅列してこちらが解説すれば役所側の答える部分が無くなっちゃうじゃないかと。
あとは執行部にてと一任を取り付けるんだけど他人の原稿訂正は一から作る質問以上にしんどい、相手の意向を参酌しつつやるから骨が折れる。で、終えれば終えたで「私の質問が骨抜きになっているじゃないか」と後輩に詰問されて言葉に詰まった。それでもかなり辛辣な言い回しで決して甘くはないと思うんだけど...。元の文章なんか公には見せられんよ。
斯く言う私だって当時は団長のNセンセイの目の前に座らされて赤ペンでの訂正。それがこちらを参酌しているっていうよりも当人が一から原稿を作られるもんだから木端微塵にて跡形も...。センセイは既に他界されたけどあの時は随分と教わったナと十年後に気付かされる親心。
それにしても今回は「新たな総合計画」以外に「今後の財政運営の基本的な考え方」「行財政改革に関する計画」「区役所改革の基本方針」と目白押しな上に個々の計画もあってごちゃまぜ状態で重複も少なくない。百花繚乱、美辞麗句が躍り花満開のバラ色な展望が描かれているんだけど、んな楽観的でいいものかと。「悲観的に計画し、楽観的に実行する」って経営者の言葉にあったナ。
そうそう、今回の質問に対する答弁も結構な分量があって手抜きの有無を中心に一応「全て」に目を通すんだけど気付いた項目には鉛筆にてコメントを記す。こりゃさすがに許せんなという一つに福利厚生事業における補助金支出に関する答弁があって。行財政改革の中でその負担割合の見直しが進み、計画期間内における目標値が示されている。
市職員と教職員の負担割合に差異があるもんだからその理由を尋ねたんだけど、市職員が加入する互助会と教職員の互助会は違うから負担割合も違うんだなんて答弁が返ってきた。モノが違うから許されるというものではない、そりゃ詭弁ってもんだと噛みついておいたけど...。