正義感
単なる減量のはずが、ある年齢を過ぎるとすぐ病気にさせられちゃうのはよくある話。それに比べれば、「おい、ちょっと腹が出てきたんじゃないか」と腹を叩かれて会話が始まるってのは相手に話題を与えるという意味でも中々巧妙な作戦ではないかと...違うナ。そんなことだからもしや健康面で何かと心配して下さる支援者の方などいるはずもなく、どうせ遊びに夢中なんだろと思われるのが関の山。
外泊が続いてこのブログも久々の更新。外泊といっても自己都合ならぬ公務と地元有力者との大事な「親睦」旅行が含まれるんだけど、その一つ、行政視察を終えた。各常任委員会においてテーマと視察先を協議して実施されるもんだけど、見渡せば今年は東北、中でも青森に函館が人気。おい、そりゃさすがに別な動機ではないかと疑ってみたくもなるものの、私の所属する環境委員会が白羽の矢を立てたのは福岡県M市。
聞けばこの4月からの電力自由化に伴い家庭向けの電力小売りサービスに参入した取組が全国的に注目されているとか。結果的には同様の取組を行う別な自治体を訪ねたんだけど、電力の小売り全面自由化は従来の電力会社の独占を阻止して新たな参入を促すことで消費者に新たな選択肢を提供し、サービスの多様化や料金の低廉化を図る狙いで、そこにいちゃもんをつける気はないものの、「あえて」そこに行政が参入する意義はどこにあるのか。
社会人時代に当時一世を風靡した米国企業の倒産を目の当たりにした衝撃は今も忘れず、つい最近も電力販売ビジネスで業績を急拡大させた企業が破産したばかりで本市は「たまたま」被害を免れたものの、その負債処理に頭を抱える自治体も少なくない。FIT(固定価格買取)とて要は下駄を履くってことだから純粋な成長を阻害する要因、薄利の代償は民間企業の利益圧迫に繋がりかねず、そもそもに官と民では役割が異なる以上はむやみに介入しないのが最善なのではないかとそのへんを眉唾というか懐疑的に見ていて...。
介入せずといえば、日々何かにつけて役所を呼んで講釈をされている熱心なセンセイの姿を御見かけすることしばしばで、そりゃ職務上、適切な助言はせにゃいかんが、過ぎたるは及ばざるが如し。ましてや今回の大震災のような際に行政が必死にやっている中、あれはどうなった、これはどうしたなどといちいち報告を求めては余計な仕事が増えるだけ。そんな正義感にあふれる当人に限って自らの行為が相手の余計な仕事を増やしているという「重大な」事実に気付かないもので、時に「あえて何もしない」という選択肢もアリかなと思うのは私位か。
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