関連本

話すか聞くか、話してなんぼのこの世界。私なんぞも前者に見られがちだけどそりゃ相手が寡黙だからこちらが間を持たせる為にあえて...違うナ。知名度に限らず他人様の話を「聞く」のが愉しみの一つにて落合博満氏の講演を聞いた。
それほど恵まれた体躯でもないけれどもあれだけの成績を残せた理由は血の滲む特訓の成果か天賦の才か。練習嫌いを公言して憚らない同氏に「青少年への影響を...」と諭したのは世界の王さん。ちなみに同氏の陰の努力は知られた話であって、チームに課せられた練習以外は練習と思ったことがないとは本人の談。
そんな天真爛漫なヤンチャ少年もさすがにその人の前では背筋が伸びたとか。父親が稼いで母親が子育てってのが昭和の典型にて父親の為に「あえて」土日に行うことを父親参観と呼んでいたはずなんだけど、そうは申してみてもやっぱり昭和の親父だからね、うち然りだけど運動会すら見かけなかったもんナ。ということで然したる関心もないのだけれども担任の先生には挨拶位しておくようにとの妻の指示にて今年「も」顔を出すことになった。
坊主頭で真っ黒に日焼けした皮膚にふた回りはデカい中学生並みの体躯、学級内で圧倒的な存在感を見せる生徒が挨拶を交わしてくれたんだけれども娘によればそんなO君の夢はプロ野球選手だそうで、ソフトボール投げの遠投記録55mは担任の男性教諭以上。ちなみに娘は13mで平均よりもやや上ながらも同学年の息子の記録は...。おい、放課後は何をしとるんだ。
さて、再三の要請に折り合いつかず、ようやく見つけた時間。話下手なもんだから応援演説「以外」の雑用で結構と伝えておいたんだけれども得意種目は演説の場所取りに遊説車の運転と体育会系、が、指示された役目とは事務所の留守番。留守番ってことは他に誰も居らぬってことだからあまりの布陣の薄さに結果を心配してみたりもするんだけど、それ以上に住所が都内屈指の繁華街の一角とあってはよもや物騒な来客などあるまいなと。「ついで」に名簿入力など慣れぬ仕事も押し付けられて。どう見ても適材適所ではないのだけれども言えばカドが立つから何も言わずにソツなく終えた。
どこぞのファンというよりもアンチの勢力ってのはあるものでどこのチームであろうとGに土をつけてくれればいい訳で球界ですらそんな状況なのだから政界ともなれば尚更のこと。政策だへったくりだなんてのは二の次でいづれにせよ自らの活路が開ければいい訳で不純な動機の転向組。(豊洲を)生かして(築地を)残すいいとこどりの戦術も甘言は禍根多しの教訓は過去の歴史が物語る。
そんな都合のいい話はなかろうと反論の材料を探しに書店に出かけてみればここぞとばかりに並ぶ関連本。批判本のほうが多そうだけれども話題に上がってなんぼの世界、所詮は顔写真に苗字位しか目に入らんから売上増の裏側で意外と敵を利していたりもして。かくいう私も...ちゃんと買いましたよ。
(平成29年6月21日/2357回)