軽音

センター試験にムーミンが出題される位だから然して不思議はないんだけれども今や小五の社会科のテストにブログやSNSが登場するのだとか...。備忘録?否、戯言の類にて取り立てて宣伝はしとらんのだけれどもR15指定でもなく級友数名がこちらの読者と聞いた。小五ですぞ、小五。
そう、当番の役目果たさずに給食にありつこうとしたF君に先生のカミナリが落ちてその日の給食は箸に手を付けなかったとか。働かざる者食うべからず。先生の指導正しく、箸に手を付けぬF君の行為とて思春期の反抗。が、それで終わらぬ。非常識な親であれば苦情が寄せられそうなもんだけど、翌日は誰よりも働いておかわりをしたと。その親にしてその子あり。当人も立派なれど親御さんの躾に座布団一枚。
さて、退職迫るA局長の花道か、隠れた意図は知らぬが本市では初めての高校生議会。市立五校の高校生の選抜が本市の将来を語り合う疑似体験。ホンモノの議長以下、常任委員会の正副委員長が駆り出されて付き合うことになった。冒頭の本会議に次いで三つの委員会に分散して意見書をまとめるというのだけれども私の分担は観光・まちづくり委員会。
議員席には高校生が座り、理事者席には副委員長に両脇を固められる形で私も座ったんだけど、レンタサイクルと放置自転車などは有意義な議論であったし、プロジェクションマッピングなんてのも「ならでは」の発想。いづれも興味深く拝聴させていただいたんだけど、中に立派なホールがあるのだから市内高校生による音楽コンクールを開催してはどうかとあった。
檜舞台はアマには似合わぬとの見えぬ権威は分からぬでもないが、将来を担う若者にとっては夢の舞台にてその後に与える影響いかばかりか。最近はミューザで首都圏の音大生によるコンクールが開催されていてプロに劣らぬレベルの高さに低料金とあって愛好家や関係者には大変好評だとか。そう、最近よく聞く「軽音」って吹奏楽部の別称かと思いきや似て「全く」非なるもの、バンド専門で顧問も違えば校内においても味方というよりもむしろ...。
で、いらぬ意見交換の時間なども用意されていて、些か緊張気味な様子にて口数少な。初対面ってのはこちらに一日の長があるとは申せ、微妙な年齢差。隣のI君なんぞは元カリスマ塾講師にてその年頃の扱いには慣れていそうであるし、反対側のTセンセイなどは物腰穏やかでまさにセンセイの鏡にて私の役回りは...。
高校生の悩みは尽きぬ、私の得意分野は恋愛論にて恋の悩みのみ承ると挨拶をすれば「なれそめを教えろ」なんて質問が飛んで、「結婚は早いに限る、勢いだ」と親父の小言が如く御節介を焼いてしまった。資質を疑われぬよう最後に過疎に悩む村を変えた高校生レストランの話を紹介して委員会を終えた。
で、再び本会議にて意見書案を採決して閉幕となったんだけれども講評に立った教育長。いづれこの中から議員が...。そうたやすくは譲れんけど、後進に追い越されるは本望ではないかと。
(平成30年1月25日/2407回)