五類

会うたびに繰り返すこと都合三度、それでも忘れるのが議員、とどこぞの職員が嘆いておられたが、それこそがまさに相手を軽んじとる証左であって。相手が有力な支援者とあらばどうか。絶対に忘れぬよ、一言一句。

あの弾力性、柔軟な筋肉は若さの特権。距離の限界は当時と然して変わらぬも低下著しきは回復力。あの翌日だった痛みが二日後、いや、三日後に。抜けぬ疲労の蓄積のままに無理するが故障の原因と知るも。じっとしていられず。

「今はどちらに」「ラン中だけど」「大事な会議が始まっており」「それは初耳」「いや、ちゃんと通知は郵送したはず」と。区の関係者が一堂に会して情報共有と意見交換を図る重要な会議。送って安堵した役所の不手際か、見逃した市議の責任か。そりゃどう見ても後者、だよな。

渋滞に検問を設けるようなもの。そこに固執するは得策ならず。予想外の展開に前倒しての緩和。杓子定規を旨とする役人の世界にあって稀に見る英断ではなかったか。そう、入国時に必須とされしワクチン接種の証明はその日を待たずして不要とされたとか。それこそが機転というもの。

大々的に宣伝されし「八日」を以て、自ず時効を迎えるというのは何となく察しが付きそうなものなれど。あくまでも推測の域を出ず、実際に事業所向けの通達が出されたのが十日。勿論、前月にあらず今月の十日。

「在宅支援」、つまりは在宅とて施設利用と同じ扱いとする、との特例措置は国の規制に基づく市の判断。今回の措置はその日を以て終了、と。いつぞやの日を以て終了「する」ならば手の施しようもありそうなもんなれど、「した」の過去形。今さら遡って請求出来るものになく、利用者に廃止の事実を伝えんとするに何故に事後なのか、と。

市の怠慢、などと憤慨して気づくは通達に小さく記されし一文、「既に告知済みなれど」、とあって、ちゃんと公表しとる以上は見逃した事業者の責任と言わんばかりの。いや、公表と申しても、そこに限らぬよろず掲示板に数多流れる一行に注目せよ、とは酷な話。

ならば事後のメールなど不要にあるまいか。あくまでも親切心、と弁明されるやもしれぬ。が、やはり、その後も絶えぬ問い合わせに耐えかねて、なんて。周知不足か、はたまた見逃した側の責任か。あくまでも掲示板の一行だけに。

郵便とて書留にて受取の証拠を得るべし、いや、仮に得られたとしても開封までは見届けられぬではないか云々。とすると、やはり日頃から相手との意思の疎通を図る、というか、良好な関係を築いておく。その為には相手の立場に立って。

国の動向に確証を得られなかった立場も分らんでもない。が、ならば事前にひと手間、随時更新される掲示板を注視しておくように、とのメールでもあれば。惜しい。

(令和5年5月20日/2782回)