署長
左上には個人名が記され、角印が押された案内状。それも郵送ならぬ手渡しとあらば、招かれるこちとて襟を正して。のはずが、肝心な封筒を市役所に忘れてしまい。中に同封されるは来賓用の駐車証。不携行でも拒まれぬ、と知るも、忘れた分際で直前の到着では礼を欠き。
早めの到着に迎えて下さるは現職の団員。どうぞ奥の方から、と言われるがままに。適当な車間に寄せたつもりが、もそっと間隔を、と誘導係。いや、確かに手前に止まるは重厚感ある国産車なれど、それにしてもやけに隣に気を遣うではないか。もし、逆ならば同じことは言わぬであろうに、と冷やかさば。署長の車ゆえ、と相手。
署長?それは主催者側なのだから来賓用に止めずとも。いや、来賓の方の署長。あっ、サツか、それはさすがに相手が悪い。若干と言わず十分に空けておくから。フロントにはちゃんと駐車証が。消防出初式を無事に終えた。
年明けから新たな一足。それこそが職人芸。自らに合いし一足に手入れ怠らねば一生モノ、というけれども今や機械化に大量生産の時代。そもそもに日に十キロも歩く仕様には。消耗品にて年に二足は新品を。つまりはそれだけ歩いとる証左でもあり。
そう、購入時に口を挟まねば丁寧に梱包して下さるのだけれども、こちとらモノさえあれば十分。包装は無用、そのままで、と告げるに、箱なくば返品不可と念を押されるも購入品は毎回同じ、サイズさえ合っていれば。
ネクタイ然り、Yシャツ然り、とりわけYシャツなんぞは形状を維持するに厚紙があちこちに。向こうとて御客様へのサービス。折角の商品を購入いただくに粗末に扱う訳にはいかぬ。そのへんの心遣いと知るも時に過剰にあるまいか、なんて。
過剰か否か、手厚き梱包材は大事な商品を保護する為。冷蔵庫にエアコン、大型テレビともなればより厳重に。量販店とあらば届けて終わり、いや、設置すれども以降は別な担当が。これが町の電気屋となるとそうはいかず。
値段のみ比べれば量販店に分があるもその後の諸々を鑑みればやはり顔が見える相手のほうが。幾分か割高といえども安心感には代えがたく。とりわけ高齢者にとっては。伸びる家電需要に繁盛見せるも悩みの一つや梱包材。設置後の処分含めて頼まれること少なからず。
撤去の労こそ惜しむものになくも処分に要する費用やバカにならぬとか。大事な顧客相手に家庭ごみは無償ゆえそちらで、などと言えるはずもなく。焼却か資源化か、有償か無償か。モノは同じはずなれど。
そう、エコといわば。ホール最初の一打に許されるはティーアップ。これぞ飛距離が、との謳い文句に形状は様々。理論上はそうかもしれぬ、が、そもそもに芯にすらまともに当たらぬというに、ティー一つで飛距離など。目下、木製のシンプルなティーを使っとるのだけれども、目立つひび割れ。冬場は乾燥しとるから、などと自ら納得させて。
が、それだけ捨てるならば使い回せるプラスチック製のほうが。いや、木製のほうが上手そうに見え。エコならぬ見てくれ重視とは何とも。
(令和7年1月15日/2901回)
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