倒立
まさに百聞は一見、動画ならば一目も文章となると。
右足のつま先を左足の大腿部の付け根、股関節にひっかけ、そのまましゃがむ。左足は膝立ちにて自然と下がる右ひざを地面に立てて左足のかかとの右後ろに着地させる。勿論、逆も然り。んな格好は出来るはずなく。身体の柔軟性というか関節の可動域が狭い証。
次なるは倒立、つまりは逆立ちなれど、壁の倒立位ならば。壁を背に着座して足を延ばし、そのかかとが手のひらの位置。壁とは逆方向に指先を向けて足の力を使って壁伝いに。腰と水平な位置でひざを伸ばすと、くの字型の安定した姿勢になるというけれども恐怖心を捨てきれず、ほんとに怖いから。
講師曰く、肩の上に腰が乗る感覚が大事、だそうで。隣をチラ見するに私よりも年上と思しきオッサンが。比べちゃいかん、とインストラクター。日暮れて道遠し。数か月ぶりのヨガ教室を終えた。
常任委員会にて議案の説明とともに報告受けるは。当事者に負担を求めた本市の判断が全国的な注目を集めたプール水の流出から一年。いわゆる水道の蛇口の閉め忘れ。責任の所在やいかに、誰が負担すべきか、負担の割合やいかに。んな時こそ「彼ら」の出番。何せいかなる弁明を試みようとも当事者の過失は明らかにて負けなしの戦。下されし処分が適正か否かなど。何せ当事者に非ずんば。
示されし再発防止策とて騒がれるに何かせねば、との義務感に駆られてか手詰まり感は拭えず。追及側とて腹案あらばまだしも結論に感想を述べるようなもの。執拗な追及に見る人間性。物事は追い詰めすぎるとろくな結果に繋がらず。
そう、肝心の今回の処分や当事者への賠償は求めず、と。前回が実刑とすれば今回は猶予つきか。いやいや、本来ならば猶予つくは初犯であって再犯とあらば初犯以上に厳罰化されて然るべき。前回に比べて処分が軽き理由やいかに。
ひと言でいわば前回と「状況が違う」ということらしく。処分の妥当性を立証するに報告に添えられしは前回との比較。されど、役所の報告を真に受けるは未熟。前回の実刑が予想に反して思わぬ反響を招いたがゆえにそのへんを斟酌して穏便に済ませた、そりゃ決して公言こそ出来ぬものの内心はそんなところにあるまいか。事実、前回の事故以降において他都市においても損害賠償を求める事例は減った、とか。
誰しもに失敗はあるもの、悪質にあらねば処分は軽く少ないに限る。そのへんを察して二度目の今回が猶予つきとなるに波風立てすぎず適度なところで矛を収めるが賢い選択のはずが。「彼ら」にとっては今回の処分がその程度ならば前回の処分は軽減されて然るべき。コップの水はそれ「しか」ない、と見える訳で。覆水盆に戻せ、とばかりに。
前回の処分を不服とした厳しい質疑は記憶に新しく。彼の追及に対して役所側の論点のすり替え、というか迷答弁があったのだろうけど。
(令和7年2月16日/2907回)
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