剽窃
地を叩く梅に急かされ手ぞ動き。終わらぬは梅の収穫のみならず、参院選のはがき。それだけの枚数の証でもあり。私以上にヒマ人と思しきHさんに代筆を依頼すれども自筆に勝るものなし、とにべもなく。役所の休憩時まで。
「圏外」の候補を推すなんぞ徒労にあるまいか、との冷やかし。勝ち馬に乗るはやすきことなれど、それは裏を返さば学歴とか損得で人を値踏みするようなもので。そんな視点でしか物事を見れぬ面々。自ら「推し」の候補が当選、なんて吹聴しとるヤツらとは価値観が異なり。
そう、こう見えても一応は親にて見逃さぬ子の翳り。娘に聞かば、学内に浮上せし疑惑「剽窃」。授業を前に担当教官による突然の宣告。この中に犯人がいる。明らかになり次第、停学もしくは退学の処分を下すと。処分や2名。つまりは見せたほうとて共犯ということらしく。完全に無罪か、と問われれば、もしや。なんて良心の呵責から。
そりゃ見せぬが彼の為やもしれぬ、が、困っとる友を前にんな薄情な行為に及べるか。どこぞの市議の報告書じゃあるまいに、退学までチラつかせるとは。単位よりも「友情」だ、んな大学にしがみつく必要なんぞ、と告げるに妻が。中略。
後日、迎えし判決の日。親友の一人から「もはや以後は一緒に授業を受けれぬかもしれぬ」との告白。そう、前夜、当人のもとに大学側から尋問がある旨の連絡があったとか。自らの嫌疑は晴れども大事な友を失うは惜しく。仮に罪を背負うようなことがあっても友は大切にせよ、と息子の背中を押した。ちなみに息子の親友や「見せた」側なれど「見た」ほうは一字一句狂わぬコピペだったとか。そりゃさすがに。
閑話休題。「ないものはない」と繰り返される答弁に、「ないはずはない」とI君。それだけ執拗に追及を見せるには何かしら情報を得とるに違いない、とは察しが付きそうなものなれど、各局からの報告がそうなっとる以上は、というのが矢面に立ちし局長の胸中か。
迫る処理期限。区内の跨線橋とて急に架け替えの話が進む背景にはそれが一因とか。正式名称はポリ塩化ビフェニル。有毒性は改めて述べるまでもなく。高濃度PCB残存の有無。昭和51年10月以降は法令で新たな使用が禁止されたことを踏まえ、国が示した調査対象は昭和52年3月以前に建てられた建造物。
が、本市にて発覚せし建造物は昭和55年着工とされ。その時点で既に法令違反なれど、それだけの歳月が経過する中にあって。ほれ見たことか、以降とて使用の可能性がある以上は徹底的に、とI君の鼻息も荒く。当初に「ない」とされたものが「あった」となると余計に。
当時の管理がいかに杜撰だったか。今の担当者に責任を被らせるは不憫に見えなくもないが、それが役所の宿命にて。事業者に対して罪を申し出よ、と申しても安からぬ処分費に躊躇、いや、深入りせぬが利口、何分にも昔の話にて万が一の際は知らなかったことに、なんて。言っとる先からまた新たに。
(令和7年6月10日/2929回)
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