波風

ラン仲間から届くは「古くて新しい熱中症の言説」と題した論文。体温調節に欠かせぬ発汗、暑さへの順応性に関する一章あり。解明進む身体の仕組み、給水はいかにあるべきか、最新の学説に学び、実践を。

自慢にならぬ自慢の一つ、見知らぬ人から声をかけられることが少なからず、というか「往々」。この前なんぞもランの途中に小休憩と立ち寄りし喫茶店にて注文するはアイスコーヒー。が、それでは足りぬ、カウンターに用意されたコップと冷水器で二杯ほど立ち飲み。

席につくなり、「いい飲みっぷりね」と隣の御婦人。泡の出るものならば尚結構なのですが、と返すに大笑い。以降、向こうの身上話に。テニスにバレーボールに卓球と元来の運動好きなれど、数年前に心臓を患い。術後の経過は良好、主治医からも積極的に、と推奨されるも腰重く。説いて聞かせるスポーツの魅力に決意を固めたらしく。

高まり見せる健康意識。そう、目の前に本人がいて、市営のことゆえ市議に、とただそれだけの話。ゴルフ場の予約に往年の優遇を期待するものになく、単に代理のつもりが、「ネット予約で」とそっけない返事。曲がりなりにも市議のセンセイが客を紹介してくれるというのだから、もそっと何かやりようがありそうな気がしないでもなく。いや、あくまでも隣から聞いた話。

仮に支援者から市議本人が頼まれた際に、それはネット経由で勝手に、なんて言えるか。いや、それが合理的とは知れども。ファミレスでどう見ても困難な老人に対してタブレットで注文を、と告げるようなもの。マニュアルはそうかもしれぬ、されど、というのが本日の。

今や公の施設の運営はほぼ例外なく民間の指定管理者。スポーツセンターとて。ママさんバレーボール大会にて訪ねるに設営に追われるはスポーツ推進委員の面々。既定の時間に間に合わせねばならぬ、以前であれば開錠とて早めに。現行の主や時間厳守と、それこそが「規則」とは知るところなれど、せめてものの数分、大会の時くらいは。まぁそちらは叶わぬ夢と相手に譲るにせよ、こちらはどうか。

ズラリと並ぶエアコンは苦肉の策。公立校の体育館に先んじて。屋内とは申せ、快適とは程遠く。それが限界とあらばまだしも、未稼働のエアコンが半数以上。ママさんとて十分に若いには違いなくも、せめてもう少し、と施設側に申し入れるに省エネを理由に拒まれてしまった、とか。市が支払いし指定管理料や定額。節約すればするほどに相手の利益となり。が、それで利用者に不便を強いるは。

発注側が足下を見られてどうする。ならば直営もしくは3セク時代のほうが、むしろ。そこに市議の獰猛さ知る市のOBがいて逆にサービスが向上したりも。いや、肝心なことは官民問わず、利用者目線にて「融通」が図れるか。今回の件なども双方に不必要な「波風」ではあるまいか、と。

(令和7年9月15日/2948回)