補佐
その役職が意味するは定年延長。窓際と申しても今や席次は役職によらぬ時代。
上り詰めた役職が「課長」とはつまりはそういうことであって。ついぞこないだまで畏怖されしS課長(当時)。朝七時半の登庁は今も変わらず、退庁やほぼ定刻。その間、新人と同じ事務作業を淡々と。まさに「徹して」おられるとか。
かたや、転出を選びしI区長(当時)なんぞ、退職後は部活動にも顔見せず、理由を訊かば。世に不適切な関係は男女間に限らず、目下、勤務先は市の出資法人にて他に誤解を与えかねず。まさに李下に冠をたださずの故事が如く、と。
所詮は土日、放課後の部活動、ましてや、現職らが同席を厭わぬと申しとる以上、何もそこまで。いや、こちらは「終わった」身なれど、向こうは先ある身。元部下に迷惑かけれぬ、と善人ぶるも。
オールドメディアとは言い得て妙。無縁な日々にて世事に疎く、いつも時代の波に乗り遅れ。そう、総裁選。県内選出の地方議員の九割の支持がそちらにて今すぐグループへの加入を、などと迫られるに。純粋に応援を、というよりもオレたちに従わねば村八分に、なんて同調圧力がひしひしと。ふむ、「ひとり」には慣れておりますゆえ。
選挙ゆえ「推し」あって構わぬもSNSの壁紙までがそちらの顔となるに。宗教の勧誘には気をつけよ、と教えてあげたくもなり。心底惚れた相手ならばいざ知らず、不思議と打算は透けて見えるもの。候補以上に群がる面々の品位が度を過ぎて。
業績ふるわぬは社長の責任、今すぐ退任を、なんて騒ぐ人物に限って。優れた営業職は上司や社長が誰であっても好成績を残すもの。社長以下の役員人事の刷新に業績を期待するなんぞ。
閑話休題。寄せられる陳情や市内に限らず。都内の区議を知らぬか、との相談。聞くに、いつぞやの豪雨に用水路が破損。隣接からの土砂流出が原因とばかりに全額自己負担での補修を迫られ。困惑の当事者が相談した業者の社長がたまたま私の地元、という経緯。
いや、そこに原因がなかったかと言われればゼロとはいわぬ。が、あの災害級の豪雨下にあってその責任を全て負わされるはさすがに。が、業者の立場から見ればそこに転がりし機会。専門的見地をチラつかせつつ、役所の判断やむなし、と当事者を宥めればオイシイ仕事にありつける公算大。
が、そこは社長のI君、目先の利益よりも相手の信頼。理不尽なものは理不尽と申し出るべし、と当事者に返答をしてみたものの、相手が役所とあらば。何を迷うことあろうか、見知れぬ区議よりも身近な市議、ましてや相手が役人とあらば。目の前に適任者が。いや、やはり、とI君。そんなにダメかね。
知己を辿りて行きつくは区議、というか議長。これが本当に親身に応じて下さり。いえ、こちとてあくまでも仲介者から聞いた話であってそこに齟齬が無いとは限らぬ。ただ、区役所からの一方的な宣告に為す術なき状況。せめて当事者側に供述の機会だけでも、と告げて数日。まずは話を、と向こうから。その物腰が前回とはまるで。
やはり議長ってのはスゴいんだな、というか、やはりその初動にこそ。
(令和7年9月30日/2951回)
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