四割
落札後に発覚するは、談合ならぬ積算ミス。つまりは市側の不手際。合格通知後に入試は無効とされた受験生が如き心境。さすがに不憫、何かしらの便宜、補償があっても。仕切り直しの一番に優先権、などと申しても、それこそがまさに不正との誹り免れず。詫びて宥める以外に。
現職の再選は下馬評の通りも、四割に満たぬ投票率は市議選よりも。関心の薄さか、はたまた。たびに俎上に上がるは選挙公報の未達、遅延。最終日の間際にようやく、とか。んな声が「多く」寄せられ、とは某市議の言い分なれど、そりゃ候補者の政策を見比べる、以上に、本来、届くべきはずのものが届かぬことに対する不満に近く、それが届きさえすれば投票率は上がるか、といわれれば。
候補者の顔ぶれが確定するのが告示日の夕刻。つまりは原稿の〆切がそこであって。そこから印刷に仕分け、人海戦術による全戸配布、と歩むに翌日から始まる期日前投票に間に合わせるは「物理的に不可能」であり。それをあれやこれやと責め立てるは何とも。
そもそもに制度上、つまりは国が定めし法律において、投票日と定められしその一日こそが「標準」であって、期日前投票はあくまでも「臨時」の扱いとされるがゆえの。確かにひと昔前などはあのはがきに本人の身分証が必須とされたばかりか、当日に行けぬ理由まで。が、今や手ぶらで。あれでは「なりすまし」とて、とは余計な心配か。
手間の多さこそ投票率低迷の原因、そこが改善されればきっと。いや、確かに期日前を利用する有権者は増えたけれども全体の投票率はむしろ。今回の市長選なんぞも期日前投票が占めるは全体の約四割。ならば、いっそネット投票に、とは短絡的、それはそれでまた。投票率が上がっては都合の悪い方々もいるでしょうし。
そう、時代にそぐわぬ、といえば。興行を催すにあれだけのハコ、それも公の施設とあって利用料も。市民館の大ホールの需要や少なからず。目下21時とされる閉館時間の延長を、と。仕事帰りを想定するに19時の開演は譲れぬところ。都心のサントリーホールにしてその時間なのだから。興行2時間、片付け含めるに。
そりゃ早く帰りたいのは双方に、何も故意に遅らせとるものになくば大目に、と良心的な番人とて少なからずも中には。時間厳守と急かされるばかりか、借りている分際で、などと。そのたびに惨めな。その時間の閉館ありきとされるに、公演の途中休憩を抜かす訳にもいかぬし、かといって第二楽章を省くなんてのは。
利用者から延長を求める声あらず、というけれどもそりゃ興行主にしか。元々は市民利用を前提とした市民館にて興行は主目的にあらず、というのが。指定管理者への移行が予定される中にあって、時代に即した規則に、と市議会への請願を予定と聞くに。まずは互いに膝を突き合わせて、と「双方」に和解を助言してみたものの。
仕事は減らすに限る。
(令和7年10月30日/2957回)
0コメント