「だけ」の人

いよいよ今日から選挙戦スタート。まさに「清き一票を」を巡る戦いが全国各地で繰り広げられる。ナチスドイツの例を見るまでもなく、大衆煽動は「情」が「理」に勝るだけに「情」を前面に出した方が「票」に結び付きやすいとされていて....。
選挙とは不思議なもので「なんであの人が...」ってことが少なくないが、まさに火事場のバカ力さながらに、この世界ではその時「だけ」はとんでもない威力を示される方がいる。そのバカ力をもっと別なほうに向ければ大成するのではないかと勝手に推測していて、私なんかは不器用だからそこまでの芸当は出来ないのだが、GNN(義理と人情、浪花節)がこれまでの政治を捻じ曲げてきた。でも、「豹変」するのは何も私どもセンセイの世界だけぢゃなくて...。
役所の手続きってのは複雑且つ億劫というのが定説なんだけど、初陣の時ななんかは立候補の手続きで申請書類に不備があった。ほんの一箇所の記入漏れがあっただけなのだが、後日呼び出されて訂正させられた。当時はあくまでも「新人」候補者だからあれが現職であれば違ったんだろうけど...。それが当選後は手のひらを返したように、「これに記入していただきたいのですが、全てこちらでやっておきますから」って...。
バッチを付けて何が変わったかって、やっぱり役所の態度かな。相談事などでも役所から冷たくあしらわれたもののセンセイに口を利いてもらった途端に...という事例は枚挙に暇がない。ほんとの話。それでも最近は随分と改善されてきたみたいだけど「豹変」とか「媚びる」ってのはよくない。相手を卑下しているってことだから。
これも私が初当選の頃の話だけど、自民党ってのは古い、いや、「伝統ある」政党だから期数こそ絶対であって、会議なんかでも新人は物も言えず、いつも最古老の一言で物事が決まっていた。そんな最古老は雲の上の存在だから滅多に話しかけられるもんじゃないんだけど、丁稚奉公をしていたらある日、声をかけられた。「おい、山崎さん、もう8期目だけど私が今以て納得出来ないことがあるんだが、アンタには何だか分かるか?」って。
「んなこと分かる訳ねぇぢゃねぇか」なんて怖くて言えないんだけど、迷った「そぶり」をしていたら教えてくれた。「アンタと給料が同じってことだよ」だって。でも、悔しかったからそこで言い返してやったんだ。「センセイだっていつも議場で寝てるだけじゃないか」って。その後はもう...。
横柄な態度もどうかと思うけどそれ以上に「票」欲しさに媚びる姿勢がこれまでの政治を捻じ曲げてきた。おかげさまでもう3期12年、その存在意義(=レゾンデートル)を問われる期数。いつ辞めても全く悔いはないから言いたいことは「ハッキリ」言わせてもらう。前回はネット選挙が解禁されていなかったから選挙期間中のホームページの更新は認められていなかった。つまりはブログの更新もNGってこと。選挙中こそ注目度が高まるはずなのにその期間の更新がダメってのはやっぱりおかしいよナ。