おわび

衣替えの季節。ぼちぼち新しいスーツでも仕立てて貰おうかなどと...。そんな立派なもんじゃないナ。そう、選挙の際に声をかけてくれた小学生と握手をしようと思ってしゃがんだら「ビリッ」って。とんだ大失態を演じてしまったんだけど、本当にカッコ悪かったナ。でも、その位の茶目っ気があったほうが庶民的でいいかも...。
早朝6時の集合にも関らず、毎日10名もの支援者が応援に駆け付けて下さる。早朝6時だよ6時、尚且つ、無償奉仕でそれだけの支援体制が出来ているのも候補者の人柄?否、後援会の役員の方々が関係方面に召集をかけて下さった結果なのだが、中には半ば無理やりなんてのもありそうで...。
そんなスタッフの一人、H社長とある席で居合わせた。「その節は早朝から御世話になりました」と丁重に御礼を申し上げたのだが、社長の出勤日は運悪く小雪交じりの悪天候。で、そんな慣れないことをしたもんだから翌日にギックリ腰になっちゃったらしく、それは「大変申し訳ない」と平謝りで「おわび」申し上げたのだが、まさか慰謝料なんてことは...。
そう、内外情勢に疎くなっていたもんだからここ一ヶ月位のニュースを振り返っていたんだけれど、ジャカルタで開催されたアジア・アフリカ会議における総理の演説に「おわび」が無かったと隣国が批判していると聞いた。既に幾度となく繰り返されてきたことだけど、過去の過ちに対しての反省はほとんどの国民の意識にあるはずで。同じ日本人同士であれば「すまん」-「いや、こちらこそ申し訳なかった」となるものも、海の向こうでは「すまん」-「そうだ、オマエが悪い。慰謝料払え」って。
そりゃもうヤクザの世界と一緒だよ、「ならば誠意を見せろ」って恫喝されるのがオチ。わが国の常識は世界の非常識、そのへんの価値観の違いが両国間の関係を冷え込ませている一因なんだろうけれども、度重なる首相の更迭に支持率の低迷と求心力の低下、内政への不満のはけ口を外交に求める姑息さは国民も見透かしていたりして...。でも、ズルいことすればいつかは必ず報いを受けるもんだよ。
そう、統一地方選の後半戦にある候補者の応援に行った話は過日の話題の通りだけど、当人は現職ではなくて新人だったんだ。選挙に挑むってことは人生を賭けて臨む訳で、そりゃ泡沫候補かもしれないけど本当に孤立無援の選挙戦って寂しいもんだからね。私の初陣の時なんかもこんな見ず知らずの候補者を手弁当で応援をして下さる方々が居たもんだからその恩はどこかで社会に返さなきゃと思っていて。