都構想

俳句教室を終えた。疾風怒濤の一ヶ月にて万事が後手後手になりがち。今月の兼題はみどりの日。これが何とも難しい。「受話器越し祖母の声聞くみどりの日」ってのが先生の選だったんだけど、それ以外に黒川の樹齢四百年の当選桜を詠んだ一句、「悠久の時を刻みて山桜」が同じく先生の選。
統一地方選の後半戦。都内の開票結果を見るにベテランの落選が目立つ。新人への期待の一方で期数を重ねたベテランに向けられる視線は厳しい。議会の慣例によれば当選回数がそのまま地位に繋がるけどそれと有権者の支持は別。有権者に見放されたベテランの末路は寂しい。そこにしがみつくがあまりに晩節を汚しては...。おらがセンセイがよく言われるんだけれども、同じ辞めるにしても出馬して落選したのと後継を当選させるのでは全然違うんだと。「立つ鳥跡を濁さず」とか「老兵は死なず」なんて言われるけれども引き際にこそ当人の美学が現れる。
さて、仕事帰りの車内。ラジオはまいどG戦の実況中継。昨日は勝って同率首位に返り咲いた。今年もぼちぼちGの応援に伺わねばと思っているんだけれども応援といえばそれよりも...。
来月17日に行われる大阪都構想の住民投票。大阪「市」の存続の危機に自民党の政令市の若手市議仲間から招集がかかる。少し前にある御婦人から首都圏近郊の某市では多世代同居や子育て世帯への優遇が進んでいると聞いて視察の機会を狙っているのだが、中々都合が折り合わない。行かずともまずはインターネットで事情を調べてから...と検索をしたのだが、それらしい文献が見当たらない。やはり実際に行って目で確かめねば...。勿論、日帰りにて。
大阪への出張は大義名分があるだけに政務活動費ならぬ市議団の経費にて負担してくれそうなんだけど、行く以上は徒労に終わらぬようにと入念に準備を進めていて...。相手側は失墜した党勢拡大のラストチャンスとばかりに必死なだけに「大阪都構想は断固阻止しなきゃイカン」なんてフレースだけ連呼したら改革派に対する抵抗勢力に仕立て上げられそうでまさに相手の思うつぼ。
およそそのイメージは大阪都構想が実現すれば二重行政の解消、無駄が省かれるとのことらしく、単なる県と市のつばぜりあいであれば政令市において府県が果たすべき役割を再考したほうがいいのではないかと思うんだけど、廃藩置県以来の都道府県にメスを入れるよりは下々である市町村を再編するほうが何かと都合がいいんだろうナ。ということでそれぞれの思惑が交錯する中での壮絶なプロパガンダの争い。