施錠

田舎から上京して驚かされたことって?ある深夜番組にてそんな設問に対する県民性の比較がされたらしく、おらが新潟県民が驚いたことの第一位は...「家の施錠をすること」だそうで。
確かに郷里の実家などはほんと鍵をかけない。夏なんか親父は居間でゴロ寝してたりしたもんナ、網戸一枚で。これがいい風が入って来るんだよ。家の施錠の有無も言われればなるほどと思うんだけれども私からすればやっぱり天候。特に冬なんかは真逆にて週間予報などでも東京地方は晴れ時々雨が日本海側では雪時々晴れだから...。
そう、ならばバッチを付けて驚いたことは...やっぱり医者だね。もう随分昔の話だけど当選直後に体調を崩したことがあって運悪く議会の開催中だったもんだから地元の病院にも行くに行けず。市役所のすぐ近くには市立川崎病院があるものの総合病院だから他と同様に混雑が予想されて...。
で、「一応」聞いてみたんだけど、「それはすぐに診てもらったほうがいい」と局長。あれよこれよで「何時何分に何番の待合室に」と。で、言われた通りに伺えば3分と待たなかったナ。これが議員特権ってヤツかって...違った。当時は非番の先生を特別に診療に当てて下さったみたいで、その後は診療時間外の対応も含めて随分と融通を図っていただいた。
それともう一つは職員の態度。それはたまたまその人物が目立ってしまったんだけどバッチを付ける前後で露骨に態度が変わったんだ。市民の皆様が理不尽な対応に泣かされることの意味がよく分かった瞬間。市役所通りですれ違うと向こうから挨拶、というよりも軽く会釈をして下さることが往々にしてあるんだけど、そちらの部署だけは「センセイ、当選おめでとう!また、行きましょう」と行く先はいつもの居酒屋。
一般的に居酒屋などでも隣同士になるとどうもぎこちないことが少なくない。こちらは然して気にするものでもないんだけど向こうは針の筵(むしろ)のようなものらしく...。兎に角、ちょっと、いや、かなりヤンチャだけど正義感が強い上下水道局の面々。上下水道なんてのは独占企業体だから怠け癖が染みつきそうな気がしないでもないけど、職務意識は高く、挨拶なんかはほんとキチンとしているんだ。
当選後に歓迎されるってことはやっぱり監督が甘すぎるんだろうかと胸に手を当てて考えてみたりもするんだけど、上下水道局の管理者の部屋に入れば机の目の前にはトロフィーがズラリ。自治体対抗などでも好成績が目立つ。川崎水道って伝統的にそちらでも全国的に有名なんだそうで。