手料理

「各方面」からの誘いが少なくない。それだけ「いいヤツ」ってことなんだろうけど...自分で言っちゃいかんナ。不良仲間は連帯感が強いから先輩の一周忌にて御自宅を訪問することになった。私とは正反対の人生を歩んで来られた当人とは妙にウマが合って随分と世話になっただけにその気はあるにせよ他県とあっては...。
早目に切り上げて行きつけの焼肉でも...と計画していたんだけど、予期せぬことに母親がまぁメシでもと。予め用意されていたらしく次から次へと手料理が出てくるんだけど誰も箸を付けようとしないんだ。で、私が一番年下だから「おい、もっと食べろよ」と督促されて鱈腹食った。でも、手料理ってのはいいよナ。
そう、監査委員の選考の為の全員協議会を終えた。全員協議会はあくまでも市政の重大事項に関して協議する機関だから規約改正が必要だとの御意見があって、その間は既存の監査委員が継続して...と。ならばどこを変更するつもりかと尋ねれば、重大事項の後ろに「等」を入れるべきではないかと。でも、監査委員の選考は十分に「重大事項」だから「等」など不要。むしろ紛らわしいから無いほうがスッキリする。もしや、監査委員を手放したくなかっただけではないのかと勘繰ってみたくもなる。
で、随分とやりあったんだけど、それで相手の人柄まで否定される訳ではないから試合が終わればノーサイド。そんなすったもんだも一件落着。およそ改選後の役職が決まったことでとりあえずは...いやいや、来週からは代表質問の原稿書きの団会議以外に予定がびっしり。
そうそう、多数決なんて言うから無所属のセンセイを口説きに手分けして回ったんだけど私はいつも「おこぼれ」だからウチの会派とは最も疎遠なセンセイ方が私の担当なんだ。「彼とは話をしたことないから」って回されるんだけど、私だって同じ。議会局に無所属のセンセイの携帯番号教えてくれって言ったって個人情報を理由に教えてくれない。しかも、当日中に接触するようになんて無理難題を押し付けられるもんだからSNSで勝手に友達申請してメッセージを送って...。
そんな様子を見かねた落選中のTセンセイが手助けしてくれたんだ。「彼とは知り合いですから私から(彼に)話ときましょうか?」-「いや、結構」。で、話の最後に「入籍後、転居して新婚生活中。ぜひ、遊びに」と誘いがあった。まぁおよそ社交辞令的な挨拶だから「こんどナ」と相槌だけ打っておいたんだけど...。サシでメシに行くなら兎も角も相手の家族が御一緒ともなれば傍若無人な振る舞いも出来ぬし、旦那のこともホメねばならぬ。
で、本人が望もうにも他人様、中でもセンセイなんて厄介な類の知人を招くなんてのは御家族には甚だ迷惑な話かもしれぬ。そこに葛藤があったんだけれども、正直な性格なもんだからやっぱり気がかりで...。仕事帰りにHセンセイの車で送り届けてもらって、図々しく押しかけたんだけど奥様の「自慢の」手料理をふるまっていただいた。