ロケ班

大学時代の同級生、郷里の父親が大のG党にて日本シリーズのチケットを買う「ついで」に私の分も手配いただいたんだけど結果は御承知の通りにてヤケ酒の日々...でもないか。そんな折、やはり大学時代のアルバイト先の社長から誘いがあった。たまにはメシでもどうかと。当時はバブルの余韻もあってか夜の世界でも随分と御馳走になっただけに「今日の支払いは私が...」とカッコつけてみるのだが、所持金が減ったためしがない。
そんな酒席にて「近々に新潟への視察があるんだけど旨い店でも知らぬか」と聞けばちょうど週末に行く機会があって一緒にどうかと。折角の誘いを無碍に断るのも忍びなく、夜の席だけで朝イチに戻れば定刻の仕事には十分。でも待てよ、ちょうど閉幕中な上にどうせ政務活動費の適用外なのだから...と向かった先は。
夏がく~れば思い出す~♪。唱歌「夏の思い出」に登場する尾瀬は3県の県境。越後湯沢にて途中下車、レンタカーを借りて、六日町から魚沼を抜けて一路現地に向かう。奥只見から尾瀬に抜けるコースはちょうど紅葉が見頃を迎え、心を癒してくれるのだが、いかんせん片道百キロ以上の行程はキツかった。が、途中立ち寄った田舎食堂「いろり じねん」のあけび定食が抜群に旨かった。きのこをはじめとする秋の食材をふんだんに使ったおかずに魚沼産コシヒカリ、それに自家製の野草茶の精進料理は最高の贅沢。日本っていいよナ。
さて、そんな旅の友に購入した文藝春秋。横浜高校野球部前監督の渡辺元智氏が自身の教育論を語った寄稿が含まれるんだけど、中に見かけた池上彰氏の「今月買った本」。世の知識人なる方はいかなる本を読まれるのか興味津々。欧州に関するものが多いのはやはり昨今のシリア情勢からか。大量に押し寄せる難民に戸惑う欧州各国、人道的には救いの手が差し伸べて当然との倫理観も難民を装った過激思想の流入や難民相手に搾取するマフィア、まさに地獄の沙汰もゼニ次第と阿鼻叫喚の現状に打開策は見いだせるか。
ということで本屋に並ぶ欧州関連の本の中に私ならばコレかなの一冊を見つけた。アンソニー・ギデンス著「揺れる欧州」。鉄の女マーガレット・サッチャーの台頭する保守党に凋落著しい英国労働党がトニー・ブレアの下、ニューレイバーとして起死回生を図るが、その理論的支柱となったのが、同氏の「第三の道」であって、当人の欧州分析やいかにと。が、その近くにゴルゴファンとしては捨てておけない一冊を見つけてしまったもんだから...。
そこに投入される軍事費以上に情報こそが国益を左右するだけにどこの国でも諜報活動はあたりまえ。盗聴なんていうと卑怯だとか武士道精神に反するとかなりそうだけど、元々武力行使には周辺諸国以上にアレルギーがあるのだから兎の耳が如くアンテナを高くして判断材料となる有益な情報を入手し、危機を回避する方法を模索せねば国益を損ねることになりかねない。ゴルゴほどの緊迫感はないにせよ(あれはあくまでもフィクションってことだけど...)国際情勢の一端を知るには良かったかも。