爆買い

国会のセンセイ同士のカップルによる育児休暇宣言が波紋を広げているとか。自ら模範を示すことで他の男性諸氏にも休暇の取得をしやすくしたかったと解釈するのが妥当なんだろうけど、まぁわざわざ宣言するほどのもんでもなさそうで...。そのへん世の喝采を浴びたいとの下心は無かったか。本心かうわべか、ってのは些細な仕草に出ちゃうもので、そのへんにしておくけど。さて...。
それは単に私の都合というよりも父親たるもの家庭よりも外の付き合いを大事にすべしとの妻の意向、否、単に作るのが億劫なだけかもしれぬが、いづれにせよ、夜の食卓の人数に私がカウントされていない。イヴこそ「いる」と伝えておいたものの翌日以降はさすがに忘年会などあるはずもなく、一人寂しく地元を徘徊していればTさんとバッタリ。
「また、油売って...」と「また」は余計だと思うのだが、相変わらず辛辣だ。かくいうTさんとて前夜に当人だけケーキを食べ損ねたとかで洋菓子店の前をうろついている訳だから似たもの同士ぢゃないか。数年前に脳梗塞を患い、日々のリハビリに励むTさん、以前とは見違えるほどに回復されて、近況を伺えば、ちょうどその日に御次男が入籍を果たして、御長男夫婦は3人目の誕生が近いとか。そんな朗報が私にも最高のX’masプレゼントとなった。
異教徒にとってのX’masなどというものは恋人同士のいちゃつく口実と消費に繋げたい企業の販売戦略に踊らされているだけではないかと僻んでもみるのだが、事実、近所の遊園地などはイルミネーションを大々的に売り出していて兎にも角にも渋滞がヒドく鬱憤も募る。バスの臨時増発便なども逆効果か。かと思えば、その脇の狭い歩道を大勢のカップルが現地に向かう姿は聖地巡礼を連想させるが、その笑顔を見るに異教徒のX’masも悪くないナと。
そんなX’mas商戦に負けじと進む爆買いに阿る如く流れる館内放送。おいおい占領下か、ここは。カネに目が眩んで日本人の心を失ってはイカン。母国語の重要性はアルフォンス・ドーデの「最後の授業」に詳しい。たまたま見かけた雑誌に気象予報士の森田正光さんが述べておられたけれども「豪雨」って気象用語にゲリラって戦争用語を結びつけるのに違和感がるとか確かそんな内容だった(はず)。