加減乗除

プロ野球スター選手にタレント女医と挙げれば枚挙に暇はないが、勝ち組の転落、どこに魔の手が潜んでいたのか。
不運が重なり生活が一転、困り果てた末の相談に東奔西走、直談判と八方手を尽くして後は運に委ねたのだが、前途多難ながらも何とか生活を取り戻したとの元気そうな声に「不運ばかりは続かないもんですよ」とお伝えした。「加減乗除」の帳尻をいかに合わせるか。私などはいつも「減」ばかりにていっそ「加」じゃなくて「乗」で...マイナスにプラスを乗じればマイナスだナ。
さて、予算審査特別委員会の質疑を終えた。「お願いします」とか「ありがとうございます」と新人のその謙虚な姿勢に昔は私も...いや、元々ふてぶてしいナ。かと思えば、今の局長の答弁は丁寧で誠意があると賛辞を贈る新人に「いやいや、そりゃ限られた質問時間を消耗させる為の作戦だ」などと心でつぶやいていたりもするんだけど、仮に私が同様の賛辞を贈ろうもんなら向こうとて「アイツ、急にどうしたんだ。何か別な意図でもあるんじゃないか」などと疑念を抱かれそうな気がしないでもない。
そうそう、「他会派の」質問を聞いていれば小学校の校舎のペンキ塗りがどうだとか。そりゃ当人の持ち時間で何をしようと言えた筋合いのものではないんだけど、高い人件費の方々が居並ぶ本会議で貴重な時間を費やしてやるべきもんなのかねと。そりゃ告げ口みたいなもんだから上の手を煩わせるだけで、言えば事情聴取が始まるから「あのセンセイが言ってた件だけど...」って。んなのは電話一本で十分ぢゃないかと。ならばオマエの質問は?って言われれば似たようなもんだから。
さすがにその齢になればそこに至るまでに加減乗除も駆使して困難を克服することも出来たはずだけど乳幼児ともなれば話は別。人の羨むような裕福な家庭に生まれたからとて幸福とは限らんし、転落の可能性もあれば、ごく平凡な家庭でも立派な大人に成長していたりもするから人生とは不思議なもんなんだけど、やはり幼児期における経験、つまりは親の愛情や友人関係、そして、学校の先生なんかも将来を大きく左右する。それだけに諸般の事情から社会的養護を必要とする児童への対応の重要性は言わずもがな。
さりとて家庭の内輪の話でもあるし...などと知らず他人事のように捉えていたフシもありそうだけど、今回のAセンセイの質問は久々に目から鱗というか諭された気がしたね。海外研修の機会は後輩に譲れなどとこのブログでも好き放題を記してしまったけど、「議長経験者」としての面目躍如、全ての子供がひねくれずに社会に貢献出来る立派な大人に成長して欲しいってって想いが通じる質問だった。