一網打尽

ひきこもりがちの方々にスポーツを通じて交流の場をとYさん。それは功名心ならぬ社会貢献への純粋な想いであることは疑いないんだけど、「おい、ちょっと手伝わぬか?」と誘われて月一回の障害者と高齢者のスポーツ教室に付き合うことになった。が、今月はあいにくの雨にて中止との連絡。晴耕雨読、雨とあらば読書?否、日々行かぬ桜の名所にでもと足を向けたのは靖国神社。死して靖国で会おうと遺して殉じた彼らの憂国の情が宿る桜は特別な趣があって当日は小雨にも関わらず大勢の参拝客が訪れていた。
花見なんていってもそりゃ単なる口実であって花より団子、雨天決行と屋内に変更された会の幹事宛に欠席お詫びのメールを入れておいたんだけど、開始から1時間後に「酒が無くなった」と返事が来た。うん、まぁ深酒は良くないからそのへんでお開きのほうがいいかもナなんて。いや、待てよ、酒好きな連中だからそんな早く退散するはずもなく。もしや、私に酒を調達して来いとの指示だったかも...。その位はご愛嬌か。閑話休題。
さて、本市在住の知人のことで云々とある人物を仲介しての相談をいただいた。その際に当人がオープンエントリーのファイナリスト、つまりは最終選考に駒を進めていると聞いた。在野に埋もれた人材の発掘を目的に党本部が実施する参院選公認候補「オープンエントリー」プロジェクトなるものがあるらしく。
国家国民の為のセンセイなのだから天下の秀才よりも八百屋のオヤジが居てもいいし、むしろ、ドブ板とか酌回りが上手でヘンに有権者に媚びることを得意芸とするようなヤツ(えっ、私?)よりも「地盤」「看板」「鞄」の三バン無しのキャラが立った人物のほうがよほど国の為だったりして...。その顔ぶれを見るに不思議と男好みしそうな女性が目立つ。アイドルの人気投票じゃないんだからそのへんがどうも性に合わぬ。まぁそもそもにカタカナが嫌いだからナ。
そうそう、最近、私も世話になった市連の前青年局長がその活躍を認められて全国表彰を受けられたとかで祝賀会に伺ったんだけど、その席に偶然居合わせたのが河岸のアニキこと生田與克氏。そんな粋な御仁を市連の事務局長に紹介いただいて勝どきの寿司屋「H」で御一緒したのは数年前。以来、贔屓にしていただいているんだけど当日は和服姿で登場。そんなアニキも知らぬ間にファイナリストの一人だとか。過去にこのブログにも何度か登場いただいた当人の得意分野は「漁業」。
天然の漁場に恵まれたわが国は漁業大国にてその冷凍技術に食文化は世界屈指ながらも枯渇の脅威が目前に迫るだけに資源管理の重要性を訴える。さりとて、大漁旗をなびかせて荒波に出る以上は「目標を達成したから帰港」なんてのはみすみす機会を逃すようなもので実現の為には漁師の価値観のコペルニクス的転換が欠かせない。その好例がマグロであって小ぶりな分、余計に量を稼ごうとするから産卵前の稚魚まで根こそぎ、まさに一網打尽とはこのこと。10キロ未満と100キロではキロ単価はまるで違うだけにあと数年待てば...。