爆買
品薄ならぬ品切れ、に煽られる不安感。確かにそれで万全との「根拠」はない、けれども欠乏が更なる需要に拍車をかけて。国内の需給逼迫の折、そんな余裕あるならまずは議長に...何をバカな。相手方の申出に在庫一掃というか八万枚の支援を決定したと聞いた。症状現れずとも菌を有していれば他に罹患する可能性あり。接近が確率を高める、と申せどあれだけの中でも罹患せぬ御仁やいかに。
過去に幾度となく直面せし脅威に絶滅に到らぬは細菌学の功績を抜きに語れずもやはり「免疫」というのが。菌にしてみれば動物の体内こそ安住の地、されど、病原性を有するソレとあらば宿主には外敵以外の何物でもなく備えし防御を働かせて生まれるが抗体。向こうとて人類が誕生する遥か昔から更に厳しい生存競争に晒されて「しぶとく」進化を遂げてきたのだからおいそれとは断念せず。
有害鳥獣の駆除に見るまでもなく集団の中には不思議と免疫有する個がいたりもするからそんな残存組の繁殖により必然的にしぶとさは増すもの。なんだけど、自然保護区ぢゃあるまいに疫病の流行に淘汰されるは大自然の摂理などと悠長に見ておれんのがヒトの世界。治療法は対処療法に回復を待つのみとあらばやはり免疫下げず予防に専念。衛生面は言わずもがなも不摂生にはくれぐれも御注意を。
さて、物的証拠アリといえども相手を特定出来ぬ、いわゆる「匿名」の脅迫文への対応。当該議案の採決にも数知れぬ「匿名」の御意見をいただいた。「公」に届いたとあらば被害届に警察の協力を仰ぐは当然なれど手口が手口だけに捜査は難航必至な上に、仮にそこに辿り着いたとしてもその後の扱いは...。その稚拙な文面に抱く想いは「憤懣やるかたならぬ」となるのだけれども目に見えぬ相手とあらば暖簾に腕押し、糠に釘。
自らの正体を明らかにせぬところに文面以上の悪意的な意図を疑ってしまうのだけれどもコナン・ドイルの愛読者としては何故に当人がそんな行為に及んだのかむしろその動機を推理してみたくもなり。よもや世間を騒がせたい、憎悪以外の別な意図を有する愉快犯ではないか、とすれば過剰な反応こそ相手の術中。本件で負った心の傷は癒えぬと言われればそれまでながら、世に生きている以上は誰しもが大なり小なり侮辱や差別的言動、阻害された過去を有するもので、小生とて怪文書から誹謗中傷、脅迫まがいの手紙まで過去にどれだけ黙殺してきたか。
いや、耐えねばならぬとかそんな根性論を申すつもりなく、ただ、そこに費やす労力は無駄とは言わぬも損得勘定に合わんのではないか...と。これだけの万人が暮らしておるのだから中には「特別」な方もいる訳で時にビョーキというか小人と割り切って相手にせぬ、そこに心血を注ぐ位ならば他に目を転じてみては。既に雌雄は決しておる以上、完膚なきまでに叩きつぶさんとする憎悪の念が必ずしも好結果を生むとは限らず。渡航歴有する全員の隔離に同じ、一事象として捉えれば確かにそうかもしれぬが、部分最適が必ずしも全体最適になるものでもなく。
目に見えぬ敵というのはまことに厄介なものにて募る精神的な負担に時に応ぜずの選択肢も一考に値するのではないかと。余計な御世話か。
(令和2年2月5日/2551回)
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