個室

大型連休とあらば尚更のこと、さぞ落胆しとるに違いない、と地元のレンタカー店を営むYさん訪ねれば閑古鳥どころか...。宿泊避けてか日帰りが大半を占める、と聞いて、紛らわしき「警察」語るそちらの活躍もさもありなんと。光る監視の目、執念にも近いその目は本物以上か。行為の違法性以上に抜け駆けは不謹慎との情が勝り、批判の的が退職金とあらば些か...。鈍感さ、というか巷の風潮に阿らぬ胆力、誘い拒まぬ友がいるならば...やめておこう。

人目憚るに多摩川ならぬ鶴見川。帽子にサングラス、マスク代用の下半分を隠す流行具を着用すれば顔全体が覆われる。酸素不足に救急車で緊急搬送、それが本市ならぬ隣市内とあれば批判どころか笑いもの。さりとて、宣言解除が間近とあらば...。紫外線は有効などと勝手に信じて無防備のまま新緑を満喫しておれば、行き交う相手は依然と覆面多く、見えぬ表情に貫かれる無言。その途中に「あっ」と相手。隣市にてバレるとは私も顔が広いナ。久々の再会は走遊仲間の二人。視覚障碍者の方の伴走だそうで。

さて、「未来イノベーションに投資をしよう」(日本経済新聞出版)なる本を読んだ。働けど昇給なき職場にひと儲け狙うもんでもないのだけれども言わずと巻頭に「本書は投資勧誘を目的として作成されたものではなく、将来の投資成果を保証するものではありません。銘柄の選択、投資に関する最終的な決定は御自身の判断で行って下さい」と小さな字。

コロナ関連の本市の緊急経済対策を巡る常任委員会における質疑。中小企業へのテレワークの導入促進としてコンサル含む設備費の一部助成が含まれるのだけれども国の支援メニューとの重複は混乱の元凶にて整理すべし云々と、まさに。同意するところ大なれど更に申し上げれば「ある以上は」の前提が付く訳で。そもそもに在宅勤務の有用性など平時においては企業形態に負う面が大にして本当に必要か否かが検証されず、惰性的に続けられては役所の証拠作りと見られても。制度は一日にしてならず、時間差はやむなしにせよ、あくまでも「暫定」なのだから以降は廃止もしくはそれに代わる理由が示されねば。

横浜市などは新庁舎が完成、原資は血税にて宣伝は逆効果、に見えなくもないのだけれども明かされる議員の控室は個室、というか「半」個室。対する本市などは大部屋と既に図面に落とされていて生ぜし嫉妬心。個室派に謀反というか巻き返しの動き。そりゃ密談を想定するからそうなるだけの話で、「私なんぞは閉所恐怖症とはいわぬも人との接触が断たれては鬱病になりかねぬ」と反論すれば隣のN君が間髪に口を挟んだ。「最も可能性が低い」と。おい、こう見えても繊細なのだぞ。

そう、「ワーク・ライフ・バランス」や「働き方改革」を名目に進むテレワークによる在宅勤務やテレビ会議。前掲の著書では最新の動向を調査した上で、まさに私の言わんとする持論を代弁するかの如き所見が述べられていて。さすが、わが同級生、というか当時の成績は私のほうが...と自慢したかっただけの話にて。

(令和2年5月30日/2573回)