2020.09.29 20:55塾代子煩悩、というか心配症の母からメールが届いた。「口座の残高を確認しなさい」。久々の通帳記入にエラー表示の画面を見れば余計に募る不安。窓口に足を運べば磁気の劣化が原因だそうで。いつぞやに言われるがまま妻に印鑑を渡して以来、初めて知る子の塾代。あくまでも任意にて全額が保護者負担とならばその料金にせざるを得ないのだろうけど、塾に依存せずと高い学...
2020.09.24 20:55芙蓉巧拙の以前に外せぬ一句「この苑の主の如くや柿大樹」を拾った。久々の句会はおらがセンセイ宅の庭先を借りての吟行。植物園さながらも植物の名はとんと疎く、芙蓉といわれて浮かぶは三国志の芙蓉姫くらいなもの。芙蓉の中でも朝は白く夕刻に桃色に染まる変わり種、誰が付けたか酔芙蓉というのだそうで、残りし一輪を「深酒や散りそびれたる酔芙蓉」と詠んだ。即興五...
2020.09.19 20:55佃煮駅構内の物産店にイナゴの佃煮を見かけた。古来、農民の蜂起は飢饉に始まり、飢饉はバッタの大量発生に端を発せり。大自然の猛威は地震、台風に限らず。大群ならずと主食を食い荒らされてはかなわぬ、害虫を捕獲のみならず食材に転じた生活の知恵。見た目こそキモいけど、あれをおかずに白米が進むんだよナ。色彩以上に刻まれし歌が特徴。少しかじれば似た作品が可能...
2020.09.14 20:55納得秋の味覚、山梨県牧丘町から巨峰が届いた。天高く馬肥ゆる秋。いや、何も食欲旺盛は秋に限った話ではないけれど、時節柄かそちらに関連した会話多く。口で言う割には一向に減量が進んでいるようには見えぬと団長。いや、ちゃんと走っとるのだけれども何せ大食漢にて消費に勝る摂取量だけはいかんとも。居並ぶ来賓、私の右隣は言わずと知れたその人とおよそ決まっとる...
2020.09.09 20:55空気覆水盆に返らず。ゴネて結論が覆るは稀なれど、意思決定の過程が不透明、とは追及側の常套句。議事録の開示求めるウラには不都合な事実が隠蔽されとるに違いない、との不信感。密室の談合は許せぬとの言い分にも理はあれど、昨今などは意にそぐわぬ発言者への徹底的な弾圧があったりもするから。舞台裏の放談にこそホンネが聴けるもので、そこを封ずるに却って弊害の...
2020.09.04 20:55柿中越前に隠遁の十兵衛を訪ねる盟友の藤孝、生まれたばかりの赤子を抱く藤孝に妻の煕子がつぶやく、「人見知りする子が泣かぬは不思議」と。確かにその一コマは覚えとるけどそれが何か...と言いかけてはたと気づく。明智に細川とくれば...。光秀モノである限りは後の姿は描かれずともその運命の糸をさりげなく織り込んだ演出が憎く。史実のみ見れば、叡山の焼き討...