2024.12.30 20:55風下師走のまちのにぎわいに花を添えるは花屋、なんて、つまらん駄洒落。定番のシクラメンからシンピジウム、そして、赤と緑が対照的な。Mさん宅の縁側に見かけるはまさにその品種、隣のシクラメンとて立派なものなれど、それ以上に存在感を誇るはポインセチア。花好きな奥様が育て上げた三年ものが大輪の花を咲かせ。戸別訪問に勝るものなく、これだけ回るに次の選挙は...
2024.12.24 20:55聖夜方々に断られる誘い。先約あり、などと見栄をはらずとも。連夜続きし忘年会に、その日だけ「自宅」というのも気乗りせず。咎めぬ家人、疑われぬは信頼の証、というか夕飯を作る手間が省けて結構、と。そんな境遇を嘆くに同情を寄せるはI区長。なんだ男か。やはり市議なんてのは退屈させておくに役所のあらさがしが始まること必至。ゆえに日頃から目を他に向けさせる...
2024.12.19 20:55合唱出生の年や同年、のみならず生誕地まで。生前の邂逅なくも後にその道の父母と称されし二人。大陸に残りしバッハに対し、産業革命に沸く英国に活路を求め、海を渡りしヘンデル。年末の合唱は第九とは限らず、久々に「メサイア」を聴いた。荘厳なオラトリオ、第二楽章の最後を飾るは「ハレルヤ・コーラス」、今以て演奏中に一部の聴衆が立ち上がるは当時の名残とされ。...
2024.12.14 20:55机下目前に突きつけられし一枚に自供を迫られるは前回の「彼」の心境に同じ、か。告げられる犯行時刻、午前十時二十五分は開始直後。んな証拠写真を押さえられるに動揺隠しきれず、スマホの画面に追うは過去の履歴。今にして思わば、あくまでも道義的な話、社会的な善悪が問われる事案ゆえ。逮捕権を持たぬ記者を相手にそこまで従順に従わずとも。そう、本会議中のスマホ...
2024.12.09 20:55緞帳「どんちょう」と読む。いわゆる舞台の幕のこと。少なくとも一昨年まではそこに仲睦まじき夫婦の姿が。勝てぬ年齢、昨年は施設、そして、今年は。鬼籍に入られた御主人の穴を埋めるは娘。裏山が畑とは知るところ。自家製みかんの出荷に追われ。甘くはないけど、と土産にいただきしそれを食するに。昨今なんぞ糖度云々と「甘さ」ばかりが追い求められるも柑橘系に欠か...
2024.12.04 20:55苦行安物、には違いないのだけれどもほつれし糸。自宅にて背広のボタン直しを頼むに。嫌な顔一つ見せず器用に直すは妻ならず。ほつれたるボタン直すや愛娘、と一句。季語がなかった。日中ならぬ朝イチとあらば、つまりはそういうことにて。朝七時前の着信の主や銭湯の番頭、昨夜とて湯に浸かり疲れ癒したばかり。はて、酔紛に粗相、よもや支払いでも忘れたか。受話器を上...